3月21日に急性肝不全のため亡くなった故・神部和夫さんを送る会が5月8日（火）、都内ホテルで行われ、妻でシンガー・ソングライターのイルカが亡き夫への想いを語った。

　神部さんはフォークグループ、シュリークスとして活躍し、その後、ソロ活動を始めたイルカのプロデューサー兼「イルカ・オフィス」の社長を務めた。

　神部さんが亡くなってちょうど49日にあたるこの日に開かれた送る会では、イルカや長男の冬馬さんらファミリーでイルカの曲「まあるいいのち」を演奏。また、発起人代表の南こうせつをはじめ、森山良子、さだまさし、谷村新司、江原啓之らがシューベルトの「風」を歌うなど、盛大に執り行われた。

　送る会終了後の会見でイルカは「歌仲間が発起人になってくれて、約350人が集まってくれた。形式より、心が通じあう会にしたかった」と挨拶。そして「彼に『たくさんの人に愛と夢を届けるのが君の仕事だよ』と言われて、彼のためにいい仕事がしたいと思ってやってきた。でもこれからは強い女ではなく、素直に生きていきたい」と笑顔を見せながらも神部さんの存在の大きさを語った。

　発起人の1人の森山は「イルカちゃんは強い女。前向きに頑張っていた。（神部さんへの）愛情がすごく深かったのがわかりました」とコメントを寄せた。

　最後にイルカは「病気というのは不幸なことだけど、おかげで家族がひとつになりました。たくさん修行をさせてくれました。これから頑張らなきゃ」と話し「お父さんも新しい自分の修行を頑張ってください」と亡き夫・神部さんへメッセージを送った。

　また、今回の会の来場者には、夫婦デュオとして活躍したシュリークス時代の曲や、イルカの曲が収められた、この日のために作られたアルバム『風と共に』が、イルカのメッセージと共に配布された。