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男女で異なる「有給休暇」の取得状況

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 有給休暇の取得は言うまでもなく労働者の権利だが、皆がきちんと取得できているとは限らない。果たして“取らない”のか“取れない”のか。現状を探るべく、「有給化の消化状況」をリサーチした。

 最も多かったのが【ほとんど消化していない】の33.0%。その大きな要因としては、「有給休暇なんて取れる状況にない、有給休暇を取ると経営者に何言われるか…」(和歌山県/40代/男性)や、「そういう雰囲気の会社ではない。有給休暇でも何で休むか詳しく言わなければいけないから」(山形県/30代/男性)という、取りにくい環境にあることがあげられる。

 さらには「休むと仕事が終わらない」(埼玉県/20代/女性)、「仕事が忙しく、有給休暇をとるチャンスがない。休んだ分、その他の日が忙しくなるとわかっているので、取得は難しい」(東京都/30代/男性)という、取りやすい環境にあるか否かに関わらず忙しくて取れない状況もあるようだ。有給休暇を取れるのに取らないのは権利の放棄だと言われてしまうかもしれないが、そんな単純な話では済まない職場の実態がある。

 次に多かったのが上記と正反対の【ほぼ消化している】の26.2%。「年度末が近づくと消化するように指示が出る」(静岡県/40代/女性)、「周りがお互い理解しているため」(埼玉県/30代/男性)というふうに、有給休暇を取得しやすい環境にある企業も多くあることがわかった。

 非常に特徴的なのは、男女で比較した際、男性で【ほとんど消化していない】(40.7%)が最も多いのと対照的に、女性でいちばん多いのが【ほぼ消化している】(33.3%)ということがあげられる。そして女性は年代が上がるごとに消化率が高くなる傾向がはっきりと表れているのも、非常に興味深い結果ではないだろうか。

 いずれにせよ、有給休暇は労働者の権利であることには変わりはない。仕事と休みのメリハリをつけて仕事の効率を上げるためにも、「休む」ことの意義をきちんと考え直してみるのもいいかもしれない。

(07年3月1日〜3月5日、自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員の、20代、30代、40代の、登録属性で「会社員(事務系/技術系/その他)、公務員、経営者・役員、契約社員・派遣社員の方」、男女各150人、合計900人にインターネット調査したもの)



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