2005年にオダギリジョー出演の「メンズビューティーン」CMソングに大抜擢され、一躍注目を集めたSoulJa（ソルジャ）。その彼が大きなバックアップを得てついにメジャーデビューを果した。3月1日に都内で行われたリリースパーティーには、楽曲を提供した細野晴臣のほか、ミッキーカーチス、ムッシュかまやつなど、音楽界の重鎮たちが姿をみせた。

　デビューシングル「DOGG POUND」を2月28日にリリースし、待望のメジャーデビューを飾ったSoulJa。本作は、ユーミン、YMOなどを世に送り出した名プロデューサー川添象郎氏が尾崎豊以来十数年ぶりとなる全面プロデュースを手がけ、細野晴臣がカップリング曲を提供した注目作。PVには細野晴臣、高橋幸宏をはじめ、ミッキーカーチス、ムッシュかまやつなど多数の大物ゲストが参加し話題になっている。

　そんな彼のデビューシングル・リリースパーティーには、細野晴臣が駆けつけ、ライブイベント前の会見に参加した。マスコミの会見に立つことも稀な細野だが開口一番「おっさんとのコラボもそうないんじゃない？彼は新鮮ですよ。今回、すばらしいものになりましたので、またやりたいですね」と緊張感の漂う場を和ませた。これに対してSoulJaは「大変光栄です。ボクにとっては先輩の先輩のドンのような方。あらゆる面でリスペクトしています」。
　そして、提供を受けた楽曲について「初めてトラックを聴いてすぐにのれました。エロくてお酒っぽくて、すごくインスピレーションが沸きます。自分がこれまで出したことがない声が出たり、いろいろなものを引き出してもらいました」。

　会見後のライブでは、約400名の招待客を前に「DOGG POUND」、カップリング曲「CASSIS」のほか、新曲「ここにいるよ」も披露。フロアで招待客とともにステージを見守った細野晴臣も温かい拍手を送った。大きなバックアップを得た音楽シーン期待の新星。この先の活躍に注目したい。

　一方、細野は「楽曲の提供は自分の表現のひとつ」とし、この先の彼への提供も含ませながら、自身のアルバムを制作中であることを語り、「もうちょっとですばらしいものができそうです」と期待をもたせた。