今日はバレンタインデー。思いを込めたチョコレートで、恋愛成就！そんな季節柄、バラエティショップなどで大人気のキャラクターグッズ『POK-PONG』(ポクポン)の最新売上ランキング（１月度）も、「幸運」「好きな人を振り向かせる」「運命の相手」「両思い」の順で、恋愛系がズラリと並んだ。

　ポクポンとは、タイに古くから伝わる「ドゥカタ」と呼ばれる厄除け人形がルーツで、タイ語で「厄除け・お守り」を意味する。お守りとして自分や愛する家族・子供のために、手作りで作られていたこの伝統的なアイテムを、タイの学生が現代版にアレンジして発売しはじめたところ、タイ国内で大ヒット、その人気は瞬く間に伝播して、今や世界中でブームになっている。

　日本では、1つ１つに「厄除け」「交通安全」「恋愛運」「金運」「勝負運」などの意味付けをした「ポクポン」が100種類以上発売され、ブレイク中。全てタイで手作りされているが、昨夏からは日本で独自に企画したポクポンも販売されている。売り上げランキング20位以内のほとんどが恋愛に関するものだったが、受験シーズンということもあり5位に学ランを着た「学力アップ･合格祈願」がランクインした。

　輸入販売元のチェッカーサポートでは「今の日本のスピリチュアルブームは、現代人が心のよりどころを求めていることの現れともいえる。そこに『ポクポン』のニーズがあるのではないか」（マーケット事業部吉田亜由美さん）と話す。恋愛に関しても、「好きな人を振り向かせる」から「浮気防止」まで、細かく分類されているので、自分の心の不安を取り除くためにぴったりのポクポンを選ぶことができるのも、人気の要因だ。

　購入者は20代〜30代のＯＬが中心で、「ストレスを抱えて生活しているということと深く関係していると思います。仕事や恋愛、将来への不安などを抱えている女性が、自己暗示を兼ねて購入しているのではないでしょうか」（同）と見る。人の願望や不安は、人の数だけ限りない。ポクポンの種類は今後も増やしていきたいという。

　おそらく「偶然」なのだろうが、ポクポンを持つことで少し勇気が出て、「メールを送ったら返事がきた」とか「声をかけることができた」などといった“ご利益”も口コミで広がっている。チョコを渡す勇気がない人には、ポクポンが背中を押してくれるかも。

　ポクポンは、東急ハンズ、キデイランド、銀座博品館、LOFTなどのバラエティショップやオンラインショップで販売中。


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