マイクロソフトの最新OS「Windows Vista / 2007 Office System」の一般発売がいよいよ1月30日からスタート。都内の大手家電量販店などではタレントが登場するカウントダウンイベントが行われ、同日午前0時より発売が開始された。

　すでに恒例となった家電量販店での深夜のカウントダウン。Windows XPの発売イベント以来となる今回のWindows新バージョンのリリースイベントがこの日、寒空のなか行われた。大手ショップの前には熱心なPCファンのほか、会社帰りのサラリーマンなど見物人が大勢集まり、イベント自体が静かなものになるのではとの予想を裏切り、週頭の月曜日の深夜ながら会場は意外な盛り上がりをみせた。

　量販店スタッフによると、Windows 95の発売イベント時にはおよばないものの、ここ最近のバージョンアップ以上に、今回の特徴的な製品となるWindows Vistaの登場にはPCファンの間で注目が集まっていたという。

　この日、ビックカメラ有楽町店で行われた、眞鍋かをりが登場したカウントダウンイベントには、23時30分ころから店頭および駅の出口付近に見物人が大勢集まり始め、カウントダウン時には数百人の人がイベント会場周辺を取り巻き、盛大に発売開始を祝った。

　一方、実際に購入のために同店の列に並んでいた人は、およそ50人ほど。その後も購入客は続々と訪れるものの、午前0時の発売からしばらくして、列に並ばなくても購入できるくらいとなった。イベントの盛り上がりと新OSへの注目度をよそに、大方の見方通りにこちらは静かなスタートとなったようだ。

　グラフィックや検索機能などWindows Vistaへの期待や注目の声が集まる一方で、OSの発売カウントダウンイベント自体に、かつてのような一般ユーザーを巻き込んだ大きな話題が集まることはもはやないのかもしれない。パソコンメーカーなどの関係者が冷静な見方をしているように、PCの機能が充実している昨今、熱心なファンを除いては、OSだけを入れ替えるというよりも、新しいPCに買い換える際に移行するという声が多い。
　そんな空気のなかの平日深夜のカウントダウンだったが、なぜかハイテンションな会社員に囲まれたイベントは意外なほど盛り上がった。

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