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団塊ジュニアが、父親のリタイアに思うこと

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 戦後まもなくの1946年から4年の間に生まれた、いわゆる日本の“団塊の世代”。総数にして約1000万人ともいわれ、長年日本における社会の中枢をになってきたが、今年になって最年長者といわれる世代が60歳に突入。定年を迎え、いわゆる“リタイア”の状態になる。

 そこで今回ORICON STYLEでは、この世代の父親を持つ20代(社会人のみ)・30代を対象に「これから父親がリタイアする(またはすでにリタイアした)ことをどう思いますか?」というリサーチを実施。はたしてプラスかマイナスか? 子供達の本音を探った。

 まず「プラスに考えている」と答えたのは全体の26.5%。一番多かったのは「今まで頑張ってきたから」という父への労いの言葉であった。ほか「自立した自分が試されるから」(20代男性/東京都)という意見や、「人が生きていく中での決断がマイナスだとは思いたくない」(20代男性/東京都)という哲学的な意見も。考えることは人それぞれだが、全体的に父親への暖かい想いが感じられた。

 一方「マイナスに考えている」と答えたのは20.5%と、プラスよりも若干少ない。意見としてまず目立ったのは「家計に響く」「給料が無くなるので買い物に連れて行ってもらえない」「収入が減る」といった経済的不安を挙げる声。アンケート対象者は20代社会人または30代なのだが、それでも未だにこういう意見が多い。そろそろ自立して親を支えることを考えてもいい年齢だと思うのだが、現実は厳しいのか。 さらに「家でごろごろしているだけなので」「いつも家に居ると文句ばかり言いそう」といった、明らかに“邪魔者扱い”の意見もちらほら。父親の存在って一体何なのだろう……。

 しかしネガティブなものばかりではなく「特に趣味らしい趣味もないので、家にずっといてもやることがなくて無気力にならないか心配」(30代/沖縄県)「仕事をやめたら家で何をしていいかわからないような人なので、これからの人生どうするつもりなのかと不安に思っている」(20代女性/京都府)といった意見も少なくはない。こちらもこちらで、父親を案じているのである。

 そして一番多かったのは「わからない」という意見。53%と半数以上を占めた。
 コメントでは「本人の人生だから」「個人の自由だから」といった“自分には関係ない”というものや「プラスな面も沢山あるし、マイナスな面も同じくらいあるから」「父に自由な時間が出来るということはプラスだと思うが、収入がなくなるという点では不安がある」といったプラスとマイナスの面を考えるものもあった。ほかには「まだ先のことなので分からない」「自営業者なので定年がない」「父親が他界している」といったさまざまな事情があり、そういう人はみんな「わからない」となってる。

 今回の結果をみてみると、心情的にはリタイアを喜んであげたいところだが、いろいろ事情があるということか? しかしそれでも、これまで日本を支え続けた団塊の世代には心からの「お疲れ様」といってあげたいところだ。

(自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員の20代、30代の男女合計400人にインターネット調査したもの)




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