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名曲!?「雨ニモマケズ…」が静かなヒット

 「雨ニモマケズ、風ニモマケズ・・・」で有名な宮沢賢治の詩に、宇佐元恭一がオリジナルのメロディをつけて歌った「雨ニモマケズ」が今、岩手のミュージックシーンを賑わせている。

 宇佐元恭一は福岡県出身のシンガー・ソングライターで、1982年九州大学卒業と同時にデビュー。ピアノの弾き語りをスタイルとし、ASKAとのコラボレーションや楽曲提供も多く、今井美樹、酒井法子らにヒット曲を提供している。

 その宇佐元が歌う「雨ニモマケズ」は、彼自身が宮沢賢治の詩に心をうたれ、そのまま浮かんだメロディを付けたもの。“先人の詩がそのまま曲になっている”という意味では他に類をみない楽曲といえる。曲が完成してから3年にわたって各地のライブで歌われ、南こうせつのコンサート『グリーンパラダイス2006』での熱唱が話題を呼び、実に自身12年ぶりのニューシングルとしてCD化、2006年9月6日に発売された。

 本格的に火がつき始めたのは、この楽曲の持つ普遍的な魅力に惹かれ「詩の内容って普通ありえないことだと思うんです。でも希望として持っておきたい。宮沢賢治自身も“そういうものに私はなりたい”と言っている。今の時代にまさに必要な曲だと思いました」(IBC岩手放送パーソナリティ兼ディレクター・井上学氏)と、ラジオでヘビーローテーションしたのがキッカケ。

 地元、岩手のテレビ局・IBC岩手放送オリジナルのランキング『IBCミュージックランキング』(岩手県内のCDショップの売上げやリクエストを元に同社が独自に作成)の06年10月9日付ランキングにて46位を記録。その後、徐々に順位を上げ07年1月8日付のランキングで遂にTOP10入り(10位)を果たし、1月中はずっとTOP10内をキープするなど、県民にも徐々に浸透している。

 なお、有名な詩にオリジナルのメロディをつけて歌ったものといえば、現在ヒット中の、秋川雅史の「千の風になって」が代表的。この詩は秋川のほかにもリベラや、キャサリン・ジェンキンスなどが別のメロディを付けて歌っており、各国でヒットしていることでも知られている。

 宇佐元が歌う「雨ニモマケズ」も、岩手から全国ヒットへと拡がりを見せるのかが注目されている。

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◆「雨ニモマケズ」の着うた(R)、着うたフル(R)配信中⇒アクセスは右上のQRコードから。

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