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どこまで続く?マンガの実写版映画ブーム

 2006年の映画を振り返ってみると、マンガ(コミック)の実写版が多かったことに驚かされる。『NANA』を筆頭に、『DEATH NOTE』、『三丁目の夕日』、『ハチミツとクローバー』などなど。

 こういった潮流は、ハリウッドではかなり前からはじまっていた。『バットマン』、『スパイダーマン』、『スクービー・ドゥ』、『X−MEN』、『ファンタスティック・フォー』、『ミュータント・タートルズ』など。古いところでもっとも有名なのは『スーパーマン』だろう。日本ではアメコミ(アメリカン・コミックス)としてなじみのある作品が、毎年のように実写映画化されている。

 当初は、特殊効果を駆使して実写映画化されていたものだが、近年ではコンピュータ・グラフィックの技術の普及に伴い、よりアグレッシブかつ大胆に実写とCGの融合で、マンガの実写版が増えていった。その流れが日本にもたどりついたというのが、最近の実写版映画ブームの理由だろう。

 実写版の公開でまず先に話題にあがるのは、キャスティングの妙。マンガの登場人物というのは、本来キャラの立った個性的なものが多いが、そんなクセのある役どころを誰がどのように演じていくのか。そこが公開前より話題をとなり、見所として宣伝効果を発揮する。つまりニュース性も高まってくるというわけだ。

 日本では、これまでに『忍者はっとりくん』や『キューティー・ハニー』なんてものも実写化されているが、07年の早々には『どろろ』、5月には『ゲゲゲの鬼太郎』の実写版の公開が控えている。
 日本の場合、最新技術のCGを駆使しながらも、時代背景としては近代化する前の時代を舞台にしたものが目立つようになっているようだ。『3丁目の夕日』もしかり。まだ見ぬ未来を表現するだけでなく、今やもう撮影することのできない過去の再現という点も、CGの技術によって可能になった。特に日本人の気質には、こういったノスタルジックな要素はヒットにつながっているようだ。

 『ゲゲゲの鬼太郎』でさえ実写化が可能になったことに、驚きを隠せない世代の人も多いと思うが、果たして『ど根性ガエル』や『侍ジャイアンツ』などが実写化されるような日も近づいているのだろうか。

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