クリスマス商戦の裏で、大手百貨店では来年の初売りで売り出す福袋の準備が始まっている。各社とも話題づくりに余念がなく、単にお買い得なだけではない“オリジナル企画福袋”にアイディアを凝らしている。そんななかで、今年を代表する流行語の一つにもなったメタボリックシンドローム（内臓脂肪症候群）をテーマにしたものやメンズエステなど、男性向けの福袋の充実ぶりが目立つ。

　そごう横浜店は、お父さん応援福袋として『メタボリックシンドロームお助け福袋』を5000円で限定5セット販売する。体重計、エクササイズボール、トレーニングチューブ、とび縄、歩数計、サプリメントの6点入りで、健康な身体づくりを応援するグッズを取り揃えた。年明け早々からトレーニングに励めば、メタボリックシンドロームから脱出も“夢”ではない？

　西武池袋本店では、「男性もファッショナブルに育児を楽しむ時代」と、『こだわりパパ育児インポート雑貨』（20万円）の福袋で、男性の育児参加を応援する。新宿タカシマヤではメンズファッション3点セット（アウター、インナー、小物）福袋（5000円〜3万円）の事前予約を19日まで受付中。店頭で中身を確認、試着ができるため、何が入っているかわからない福袋に抵抗がある男性客に好評だという。

　銀座三越では、ブルーのハンカチが入ったファッションアイテムの福袋『目指せ！！オフィスの王子変身セット』（2万1000円、M・L各15袋限り）や、有名ブランドのファッションにメンズエステ券まで付いた『大人度格上げプレミアム福袋』を10万5,000円（M・L各1袋限り）で売り出す。

「最近は男性でもオシャレにこだわり、身だしなみを気にされる方がとても増えており、そのような傾向を意識して作りました」と銀座三越広報の高田知子さん。

「男だって見た目が大事」とばかり、男性自身の美容への関心が高まっている。そんな世相を反映した福袋が話題を呼びそうだ。

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