20世紀フォックス ホームエンターテイメント ジャパンとヴィジョネアは11月20日、大ヒットテレビドラマ・シリーズである『24』のシーズンI、II、IIIを、PPV（ペイ・パー・ビュー）-DVDとして12月20日より発売することを発表した。

　このPPV-DVDは、ヴィジョネア社が独自開発した特許テクノロジーを用いるもので、各シリーズ DVD 6枚組みで1490円（税込）。1話から24話までが収録されるが、1〜6話までがそのまま視聴でき、残りの7話から最終話までは、2話ずつPPV（観る時払い）での支払いが必要になる。

　PPVのシステムは、まず、DVDのメニュー画面で表示される携帯用のQRコードまたはURLから、専用サイトへ携帯電話でアクセス。メニュー画面に表示されるPPVナンバーを入力して、パスワードを購入し、それをDVDのメニューから入力する仕組み。料金は2話につき2週間見放題で380円（税込）となる。

　今回の試験的ともいえる第1弾のこのPPV-DVD『24』は、ローソンとサークルKサンクス限定での販売となる。12月20日より全国の約1万4000店舗を超える同コンビニ店頭の雑誌売場などで販売される予定だ。

　今回リリースされる同シリーズのI〜IIIは、すでにDVDボックスが発売され、レンタルでもロングヒットをみせている。今回のPPV-DVDでの展開は、すでに視聴している同ドラマのコアファン以外のライトユーザーへ向けたもので、観ようと思いながら機会がなかった、時間が取れなかったというユーザーをターゲットにする。レンタルのように返却の手間がなく、高価なDVDボックスのようにハードルは高くない。一度に全話を入手しながら、観たいときに観たい分だけを携帯電話でいつでもどこでも購入できるのだ。DVDとネットの融合による新たなDVDの購入、視聴スタイルといえる。

　その販売枚数、そしてそこからのPPVの視聴率は、コアユーザーが大半となるDVDマーケットでいかにライトユーザーを取り込んでいくかという点で関心が集まりそうだ。その行方を占うひとつの指標になるかもしれない。

◆20世紀フォックス ホームエンターテイメント ジャパン
◆ヴィジョネア