ル・クプルの藤田恵美が、日本を代表するアコースティック・フィンガースタイル・ギタリストの小松原俊、アコースティック楽器や民族楽器に造詣が深いミュージシャンの宇戸俊秀とともに、アメリカのオハイオ州でコンサートを開催した。

　11月3日（金）、ウエストヴァージニア州の州境に近いオハイオ州ライオグランデにあるライオグランデ大学の芸術学部内にあるホールでの昼と夜の2回公演。彼女は、カントリーソングを交え、ヒット曲の「ひだまりの詩」など約20曲を熱唱した。

　「カントリーロード」には会場が手拍子で答え、日本人が1人もいない客席に向かって披露した英語でのMCには笑いがあふれるなど和やかで楽しい雰囲気の中コンサートは進行。
　小松原俊のオリジナルのギター曲「くじら」「Voyager」、宇戸俊秀のアイリッシュ・ホイッスルのオリジナル曲「夕間暮れ」の演奏では会場からその魅力的なサウンドに歓声が飛び交った。最後はスタンディングオベーションでの拍手喝采の中終了。コンサート後はホワイエで観客からの質問攻めにあった3人。日本人のミュージシャンがオハイオの地に確実に何かを残した1日となった。

　藤田恵美は、すべて英語の歌詞で歌ったCD（Camomile、Camomile Blend、Camomile Classics）が、これまでにアジア各国で大ヒット。ゴールドディスク等、数多くの賞を受賞するなど、海外での活躍が話題となっているが米国でのコンサートは今回が初の試み。カントリーのジャンルでの経験も豊富な彼女のコンサートは、現地の米国人にも好評を博した。