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オアシス初のベスト、好タイミングと強力プロモーションで大ヒットへ

 大物アーティストのベストアルバムが並ぶ今秋の洋楽マーケットのなかでも特に注目されているのが、デビュー12年目にして初のベストとなるオアシスの『STOP THE CLOCKS』。タイトルにベストともグレイテスト・ヒッツとも書かれていないところが、いかにもオアシス風。その絶対的な自信と大衆に媚びない姿勢がどのようにリスナーに届くのか、非常に興味深いところだ。

 昨年5月にアルバム『ドント・ビリーヴ・ザ・トゥルース』が初めてチャート1位に輝き、夏には「サマーソニック」、そして秋には単独ツアーの成功と新たなキャリアを築きつつあるなか、最近では、日本映画『シュガー&スパイス 風味絶佳』で大々的にフィーチャーされるなど(映画『GOAL!』も記憶に新しい)、新しいファンの獲得にも成功。絶好のタイミングでベストアルバムのリリースとなる。
『STOP THE CLOCKS』(11月15日発売)

 レコード会社では今秋の最大プライオリティ作品として、強力なプロモーションを展開していくが、まず大きな露出としては、ソニーの携帯型音楽プレーヤー「ウォークマン NW-S700F/S600シリーズ」及びHDDコンポ「ネットジュークシリーズ」の発売にあわせたプロモーションにオアシスが起用されている。

 20代前半だけをターゲットとするのではなく、30代半ばまで広くカバーするための起用とのこと。この新商品のCMでは代表曲「ライラ」が使用され、メンバーの姿も映し出されるバージョンもオンエアされる。今後テレビやストリートなどで大量に流れていく。

 もうひとつの大きなプロモーションは、11月中旬に予定されているノエル・ギャラガーの来日である。アルバムの発売に合わせて行われるオアシスのロードムービー『Lord Don't Slow Me Down』(前回のワールドツアーを追っかけ、撮影した膨大な素材からまとめられたドキュメント)のプレミア試写にノエルが参加するというものだが、今回がオアシスにとって初のプロモーション来日、さらにはファンとの生の交流も初めてということで、スペシャルイベントになることは間違いない。11月16日、東京某所での開催が予定されている。

「代表曲を万遍なく網羅したこのベストは若者がオアシスに興味をもつ入り口として最適なアルバムになりました。ノエルも自分が若いときにはビートルズもザ・フーもベストから聴き始めたと言っていましたから、これはノエルから次世代へのプレゼント的な意味合いが強いものです。昔からオアシスの売上枚数は国内輸入盤を合わせた最低ラインが30万枚。これは不思議と変わりません。でも今回は若い世代へのアプローチができていますから、さらに大ヒットを狙いたいですね。16日のイベントはまさに奇蹟の夜になると思います」(ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル小沢暁子氏)。

 そのほか、『ロッキング・オン』『クロスビート』などの音楽専門誌やファッション『スマート』での表紙が決まっているなど、紙メディアも積極的に取り上げる。ラジオや音楽専門チャンネルでは、「アクイーズ」と「マスタープラン」が大量オンエアされていく。すでにオアシス初のベストという情報がしっかりと行き届いているようで、オリコン10月30日付アルバムNINKI度でも1位と、その初動セールスにも期待がかかる。

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