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2006年上半期の全世界レコード市場規模がダウン

 IFPI(国際レコード産業連盟)が10月13日、06年上半期の全世界のレコード市場に占める音楽配信によるシェアが11%に達したとするレポートを発表した。1割を突破するのは初めてで、特に韓国では50%を超え、米国も20%に近づきつつある。

 発表によれば、同上半期のレコード市場規模全体は出荷額ベースで前年同期比4%減となる84億米ドル(小売額ベースでは137億米ドル)で、昨年上半期の減少率である3%を上回った。要因として、海賊行為がいまだ世界的に絶えていないことが挙げられており、CD等パッケージメディアに限定した場合の市場規模は前年同期比10%の減少となっている。
 各国別のレコード市場全体の増減では、前年同期比増を示した国として、日本の12%増を筆頭に、以下、オーストラリア(6%増)、韓国(5%増)が挙げられ、逆に市場規模を縮小させた国として、フランス(9%減)、米国(7%減)、ドイツ(4%減)が挙げられている。

 一方、音楽配信の市場規模は2倍強(前年同期比106%増)となる9億4500万米ドルとなった。05年通年での市場規模は11億ドルで、レコード市場全体に占める割合は5.5%。06年上半期だけで、昨年一年間の市場規模に肉迫する成長している。

 金額ベースでもっとも音楽配信の市場規模を拡大させたのは米国で、前年同期比84%増となる5億1800万ドル。米国レコード市場全体の18%以上を占めるまでになっている。各国内のレコード市場規模に占める音楽配信の割合で抜きん出た数値を示しているのは、前述の通り韓国で51%。以下、シェアが高まっている国として米国の他、日本(11%)、イタリア(9%)、英国(8%)が挙げられている。
 また、音楽配信市場に占めるモバイル向け配信、PC向け配信の比率では、はっきりとした傾向を示す国が多く、前者では日本の85%を筆頭に、スペインが78%、イタリアが76%。英国(70%)、ドイツ(69%)、米国(64%)は逆にPC向けの比率が高いという傾向を示している。

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