古くから、日本人の心身の疲労回復に高い人気を保っている温泉は、外国人にも人気が高くなってきており、"tsunami""karaoke"と共に"onsen"が世界で通用する日本語になる日も近いかも。ＯＲＩＣＯＮ　ＳＴＹＬＥでは10代から40代の男女を対象に『行って良かった日本の温泉ランキング』をリサーチしてみた。

　総合1位の【箱根湯本温泉（神奈川）】は、男性の10代と30代で【草津温泉（群馬）】にトップを譲った以外は、男性、女性別総合と女性の全年代、男性の20代、40代で1位となり圧倒的な人気だ。全国からの回答者の中でも、関東在住の人の占める比率が高いことを考え合わせれば、近くて行きやすいことと、風光明媚な観光地としての人気も含まれているかもしれない。総合2位の【草津温泉（群馬）】、総合6位の【鬼怒川温泉（栃木）】、7位の【伊香保温泉（群馬）】もその点で共通しているといっていいだろう。

　一方、九州の中でも大分県の【別府温泉郷】、【湯布院温泉】は総合で3位、4位に入っているし、どの年代でも必ずベスト10に顔を出している。1県で2ヶ所の温泉が入っているのは唯一大分県だけというのは、特筆できる。北海道の【登別温泉】は総合で8位だが、女性全体の5位であり、全年代の女性のベスト10に入っているにもかかわらず、男性ではどの年代でも圏外だ。

　中部を代表するのが【熱海温泉（静岡）】と【下呂温泉（岐阜）】で、総合で5位と6位というところを占めて、女性40代と男性10代で【熱海温泉（静岡）】だけがそれぞれ7位と5位になっている以外は、2箇所とも必ずベスト10圏内にランクインしている。

　女性20代の10位に入っている【修善寺温泉（静岡）】と、男性10代の9位の【花巻温泉（岩手）】、10位の【加賀温泉郷（片山津温泉郷）】、男性30代の10位の【城崎温泉（兵庫）】は、他の年代ではランクインしていないところなので、これは好みによって分かれたというところだろう。