木村拓哉の出演CMが、10月度テレビCM好感度ランキング（高校生総合）で1、2位を独占した。スタイリスティックスの名曲の替え歌に乗せて、チャーミングな表情を見せる「ギャツビーMOVING RUBBER」のCMが前回調査の9位から大躍進を果たし、トップを獲得した。

　ストーリー性が重視される傾向の強い、このところのユーザー反応から捉えると意外な気もするが、そうした方程式を超えた、木村の“思いがけない”表情や音楽とのマッチングが、印象深く残ったのだろう。「曲にノッてる木村くんがよい」（神奈川県/18歳/女性）「キムタクが顔を手でもみくちゃにされてる様子はめったにみることができないのでおもしろい」（神奈川県/19歳/女性）「木村拓哉さんのノリ具合と曲との調和がよい」（東京都/17歳/男性）。

　木村の出演が“意外性”をもたらした「ギャツビー」とは好対照に、すっかり彼のイメージが浸透しきっているのが、2位にランクインした富士通のパソコン「FMV」のCMだ。こちらは毎回ストーリー仕立ての内容になっているが、それだけに、視聴者の“飽和”を打破する“インパクト”が常に求められる。
　新シリーズは、満月を見て変身していく木村がどういうわけか“ウサギ男”になってしまうという設定。この不思議な取り合わせが視聴者の“ツボ”を衝いた。「毎回変わったおもしろさを出している」（東京都/19歳/男性）「キムタクが狼男になると思ったら、ウサギ男になって意外性＋爆笑」（東京都/18歳/女性）「発想がおもしろい!!」（茨城県/18歳/女性）。

　人気コンテンツとのコラボも増えつつあるが、毎回思いきった仕掛けを施してくる「uno」と映画第2弾が登場する『木更津キャッツアイ』とのジョイントも魅力的。「作品が好きだからがんばって全種類見た」（埼玉県/17歳/女性）

■10月度テレビCM好感度ランキング（高校生総合）

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（2006年9月14日〜9月19日、1都6県在住の高校生男女各300人、計600人にインターネット調査したもの）