TV、新聞、雑誌という巨大メディア上で、画面や紙面・誌面をにぎわす著名人たち。そのメディア露出度から“今”を知ることができる『メディア登場数ランキング』。

　今週は久しぶりの三冠王が誕生した。ここ数週間、常にランキング上位に顔を出していた、自民党の安倍晋三新総裁がテレビ（24時間34分）、新聞(17758行)、雑誌（35面）と3メディアでダントツの露出となった。

　各ジャンルの2位と比較すると、新聞・雑誌で約3倍の露出量、テレビに至っては、2位の10倍以上の露出時間と圧倒的。
　ちなみにテレビは、総裁選一色で、2位（2時間22分11秒）に麻生太郎議員、3位（2時間10分41秒）に谷垣禎一議員が入ったばかりか、4位（1時間47分5秒）も安倍新総裁の妻、安倍昭恵さんが入った。ラジオの地方局でDJ「アッキー」として活躍した経験や、実は森永製菓の経営者の血筋というその華やかな素顔も露出増につながったようだ。

　そして今週は中位から下位のランキングに大きなバラツキが出た。テレビで見ると、6位（1時間15分18秒）のマドンナ、7位（1時間11分55秒）の小泉純一郎前首相、9位（48分25秒）の松本智津夫（麻原彰晃）被告、15位（29分15秒）の小沢一郎民主党代表、17位（26分20秒）の神田うのといったところは、他のランキングでは圏外に。

　同様に新聞でも3位（3926行）の平山相太（FC東京）を筆頭に、11位（1266行）の朝青龍や12位（1188行）の倖田來未、16位（952行）の嵐、17位（930行）のEXILE、20位（830行）のMisonoなどは新聞のみのランクインとなった。

　雑誌でも4位（7面）タイに並んだ山田優、植草一秀、米米クラブのほかに、8位（6.4面）のペ・ヨンジュンやなども他のメディアではランク外となっている。
　9位（6面）の小松千春や12位（5面）の黒谷友香、14位（4面）のほしのあきといった、グラビア組のランクインは雑誌ならではの特徴といったところか。

　ちなみに今週の“ハンカチ王子”早稲田実業の斎藤佑樹投手は雑誌で2位に入ったものの、テレビでは19位、新聞ではランク外となり、本人の希望する「普通の生活」を徐々にではあるが、取り戻していると言えそうだ。

　単一のメディアだけを見ていては、決して見えてこない“事実”がある。各メディアを横断したランキングは、そんな現実をも映し出している。




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（9/29付：調査期間 9/18〜9/24）
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