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バラードKINGのベスト盤『歌バカ』を大解剖!

平井堅の『歌バカ』がバカ売れ!

 ベスト盤ラッシュとなった2005年の音楽シーン。これまで大ヒットをとばしてきた数多くのビッグタイトルに加えて、年末までにさらに大物アーティストのベスト盤リリースが続く。
 これらの作品は、リアルタイムで聴いていなかったファンや、ちょっと気になっていたというユーザーが気軽にそのアーティストを知ることができる入門的アイテムとなり、幅広い訴求が期待される。

 そんなベスト盤のなかでも、今注目が集まっているのが、11月23日にリリースされた平井堅の『Ken Hirai 10th Anniversary Complete Single Collection ’95-’05 “歌バカ”』だ。11月24日付のデイリーチャートでは、圧倒的な売れ行きでトップを獲得。今年これまでにミリオンセールスを突破しているEXILEの『PERFECT BEST』、倖田來未の『Best〜first things〜』、BoAの『BEST OF SOUL』のいずれのベスト盤をも上回る出足をみせている。
 ORICON STYLE調べの“バラードキング”アンケート調査でもトップにランクインしていた彼の初ベスト盤。チャート初登場でミリオン達成への期待が高まっている。 そこで今回、ORICON STYLEでは『平井堅のシングルのなかで好きな曲』をアンケート調査。そして、その結果とオリコンチャートによる『平井堅 シングル売上トップ10』との比較を行った。

 『好きな曲』で1位になったのは、映画『世界の中心で、愛をさけぶ』の主題歌であり、映画とともに大ヒットを記録した「瞳をとじて」。アンケートでは「映画の内容でも泣けたけど、この曲があったからこそすごく感動した」(北海道・17歳女性)など、観客を映画の登場人物に共感させ、より物語に引き込んでいく楽曲のよさに対して、高い評価を与える声が多い。
 同作は、平井がラフ編集された映画の映像を観た上で書き下ろした楽曲で、主人公にカセットテープの形で遺されたヒロインからのメッセージに対するアンサーソング。ストーリーと濃密に結びつく楽曲は、あらゆる世代からの共感を得て大ヒットとなった。彼の歴代シングルセールスでもトップになる作品で、約89万枚のセールスを記録している。

 そして、『好きな曲』の2〜4位は、「楽園」、「KISS OF LIFE」、「大きな古時計」の順となった。一方、『売上トップ10』でもこれらの曲は順位は逆になるがそれぞれ4〜2位へランクインしている。
 初めて自作以外の曲をシングル化し全国区のヒットとなった「楽園」は、男性R&Bアーティストのブレイクの下地となるマーケットを作った評価の高い楽曲。また、誰もが知っている童謡をトップアーティストが歌い話題になった「大きな古時計」は、曲そのもののよさも見直された。こうした曲がセールス、ファンの印象度ともに上位にランクインしている。

 そのほか、5位には『好きな曲』では「思いがかさなるその前に・・・」、『売上トップ10』では「even if」がそれぞれランクインした。

 『売上トップ10』にランクインしている曲で、『好きな曲』のトップ10にランクインしていない曲は、「LOVE OR LUST」(売上8位)「Miracles」(同9位)「why」(同10位)の3作という結果になった。これらはいずれも2000〜2001年にかけての作品であり、その頃にはまだ深く聴き込んでいなかったようなファンが最近で増えているということがいえるだろう。今回のベスト盤で、ぜひ昔の楽曲にも触れてみて欲しい。

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