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「3大メジャー」にはならず?EMI、ワーナーミュージックが合併見送りを発表

 英EMIグループが7月27日、同グループによる米ワーナーミュージック・グループの買収を、当面の間断念すると発表した。欧州司法裁判所(第一審裁判所)が7月13日に、ソニーBMGの合併を承認していた欧州委員会の判断を無効とする裁定を下したことを受けたもので、EMIは声明の中で、今年5月以降、ワーナーミュージックに対して二度にわたって買収案を提示し、逆にワーナーミュージック側からEMI買収の提案もあったことなど、経緯を改めて説明。「当社の取締役会は、今後、状況の推移を注意深く見守る」としている。
 欧州司法裁判所は、ソニーとベルテルスマンとの音楽事業合併について、04年に下されていた欧州委員会の判断を、「市場の独占に関するリスクを検証していない」としていた。

 多国籍企業体である大手レコードレーベルは「メジャー」と呼ばれ、全世界の音楽ソフト売上のうち、7割以上をこれらメジャーレーベルが供給しているが、これらはほんの数年前まで「6大メジャー」と総称されていた。ポリグラム、MCA、ソニーミュージック、BMG、EMI、ワーナーミュージックの6グループのことだが、世界的なCD売上の不振や、デジタル化の波を受けるかたちで、このうち95年から98年にかけ、MCA、ポリグラム両社がカナダのシーグラムに買収されるかたちで合併して現・ユニバーサルミュージックとなり(後、シーグラム自身が仏ビベンディに買収されている)、前述の通りソニーミュージックとBMGが04年に合併してソニーBMGとなって、現在は「4大メジャー」と呼ばれるに至っている。

 一方、ワーナーミュージックも、同日、同じく欧州司法裁判所の裁定を理由に挙げ、現時点で両グループの合併を目指すことは賢明ではないとするステートメントを発表している。
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