■プレッシャーと表現意欲、J-POPらしいタイトル曲「花のように」に込められた思い
――ONEW Japan 2nd Mini Album『SAKU』は、日本語の「(花が)咲く」から発想を得て制作されたそうですね。
【ONEW】最初は、花を意味する英語の“Bloom”という単語を提案されました。でも花といえば“咲く”ものだし、人生の嬉しい瞬間も“咲く”だなと思って、僕から「“咲く”という言葉はどうですか?」と提案しました。
――そうなんですね! “咲く”って、綺麗な日本語ですよね。
【ONEW】そう思いますか? 良かった(ニコニコ)。人生において花を咲かせられないって、悲しいことじゃないですか。最近の社会って、心を閉じたくなることが多いと思うんですよ。でもいつか、花を咲かせるときがきたら、自分のことを世界で一番大事にしてほしい。みんながそう考えたら、世界が幸せになるんじゃないかなと考えたんです。
『2025 ONEW WORLD TOUR [ONEW THE LIVE : PERCENT (%)] IN JAPAN』より 写真提供:ONEW JAPAN OFFICIAL FANCLUB
【ONEW】僕も、「J-POPらしい」と思いました。「日本で流れる音楽みたい」って。そして、「そんな曲を僕が歌ったらどうなるかな?」と考えました。
――実際に歌ってみて、どうでしたか。
【ONEW】ぴったりでした。僕的には“青春”みたいな感じがしたので、清涼感を表現できるように歌いました。
――日本語のオリジナル曲を歌うときと、J-POPのカバー曲を歌うときの心持ちは違うのでしょうか。
【ONEW】カバーは、緊張します。オリジナルのアーティストさんがいるから、「どうしたら僕が上手くカバーできるかな?」と考えることが多くて。
――では、オリジナル曲の方がプレッシャーはない?
【ONEW】プレッシャーは、どちらもありますね(笑)。でも今回は日本の曲だし、プロデューサーさんも日本の方だから、自分の考えや表現したいことがちゃんと伝わるように、僕からいろいろ提案することを心がけました。アルバムタイトル『SAKU』もそうだけれど…。そういうところが面白かったです。
『2025 ONEW WORLD TOUR [ONEW THE LIVE : PERCENT (%)] IN JAPAN』より 写真提供:ONEW JAPAN OFFICIAL FANCLUB
【ONEW】最初に「花のように」を聴いたときに、ちょっと寂しい印象を受けたんです。だから最初は、「寂しさを表現するのはどうかな?」と提案したのですが、だんだん「美しい感じの方がいいかな?」になって、「青春みたい」に変わって、「清涼感があるといいな」という感じになっていったんです。
――歌うときには、歌詞の世界観を考えると思うのですが、「花のように」を歌う前にはどのようなことを考えましたか。
【ONEW】まずは白い紙に自分を描いて、歌詞の中の状況を考えます。「花のように」には花束という言葉が出てきたから、花束を持っている自分を想像しました。そこから、「この花束は誰にあげるんだろう」とか、その先に繋がっていく物語を想像していきました。
――自分を歌詞の中の主人公に置き換えていく?
【ONEW】大体、そうしています。
■コンプレックスから自信へ ONEWの素顔
――『SAKU』には、さまざまなジャンルの楽曲が5曲収録されています。ボーカリストとしての自分の新たな一面を発見できましたか。
【ONEW】自分で思っていた以上に、ダンス曲が得意だったみたい(笑)。それも、これまで歌ってきた曲の積み重ねがあったからこそ、自然の流れで今、ダンス曲が歌えている気がしています。
――ジャンルによって歌う心構えは違うんですか。
【ONEW】はい、違うと思います。歌うときはまず、その情景の中で自分ができる表現を考えます。これ、すごく好きな作業なんですよ。ゆっくり歌う曲は、自分の声に集中できる。ダンス曲は、どれだけ自分を盛り上げられるか…。そういうことを考えています。
――『SAKU』を作るにあたって、「挑戦だった」と思えたのはどんなことでしょう。
【ONEW】韓国人の僕が、J-POPをJ-POPらしく表現すること。J-POPには、日本的な特別な感情があるから。
――それって日本人には当たり前になっていて、気付かない部分かもしれないですね。今回“咲く”をテーマにアルバムを作られましたが、自分を花に例えるとどんな花だと思いますか?
【ONEW】鼻から鼻血!
――うわっ、久々にONEWさんのおやじギャグを聞きました(笑)。
【ONEW】あはは(笑)。僕はゴージャスな花よりも、道端に咲いている小さな花なんじゃないかな? 部屋に飾るのではなく、日常のひとこまに見て「いいな」と思う、ともに過ごせる感じ。
――自然と共生しているみたいな?
【ONEW】そうですね。
――ONEWさんのソロ曲「O(Circle)」の世界観みたいですね。
【ONEW】そうですね。僕は、そういうところに幸せを感じるんですよ。
――お家に花を飾ったり、植物を育てたりしていますか。
【ONEW】やってみたこともあったのですが…、無理でした(笑)。やっぱり、家を空けることが多いので。代わりに、お母さんに花束を贈るようになりました。急に実家に帰る時間ができたら、花を買ってプレゼントする…、なんてこともしています。
『2025 ONEW WORLD TOUR [ONEW THE LIVE : PERCENT (%)] IN JAPAN』より 写真提供:ONEW JAPAN OFFICIAL FANCLUB
【ONEW】そのときに、自分ができることをすること。無理しないこと。それが幸せに繋がるんじゃないかな?
――何をしているときに幸せを感じますか。
【ONEW】ずっと変わらずに活動することが、僕の幸せです。
――「歌う」ということですね。
【ONEW】そうですね。ステージ上でファンの皆さん会えること、自分が考えたことを表現すること。それが1番の幸せです。
――その最たるものが、ライブということになるのでしょうか。
【ONEW】はい。デビューして17年ですが、ライブのときは未だに緊張するんですよ。僕にとっては簡単なことでもあり、難しいことでもあるのがライブなんです。「話す」ことは毎日するけれど、ミスをすることもありますよね。歌もまさにそれと同じ。そのミスをなくすのが僕の職業、仕事だと思っています。
――ライブ前にする、ルーティーンはありますか。
【ONEW】“あくび”です。いい緊張感があると、ステージに上がる前に自然とあくびが出ます。僕にとっての緊張の最終段階なのかな? だからあくびが出ると、「これから始まる!」と思えるんです。
――ボーカリストとしての自分の強みは何だと思いますか。
【ONEW】声ですね。たくさんの方が「特別だ」と言ってくださるし。
――自分の声が特別だと自覚したのはいつでしたか。
【ONEW】最初は、自分の声がちょっとコンプレックスだったんです。誰かの歌をマネしてみても、僕の声で歌うと違う歌うになってしまう。だから、「この声で生きるのはイヤだな」と思った時期もありました。でも僕にしか歌えない歌があったり、周りの人たちが「特別な声だ」と言ってくださるので、「そうなのか」「そうなんだ」という風に考えが変わりました。
――唯一無二の声ですよ!
【ONEW】ありがとうございます。
『2025 ONEW WORLD TOUR [ONEW THE LIVE : PERCENT (%)] IN JAPAN』より 写真提供:ONEW JAPAN OFFICIAL FANCLUB
――普段から歌うために心がけていることはありますか。
【ONEW】僕には足りないところがたくさんあります。だからそれを補うために、歌のために良いことを探したり、練習をすることを心がけているのですが、それらを日常の中でするのが好きですね。例えばこうして話をしているときも、少し声を上げてみたり、ノドを緩めて話してみたり、呼吸法をちょっと変えてみたり、いろいろなことを試しています。
――生活しながら、常に歌のことを考えているということですね。
【ONEW】それをできるのが、1番の幸せだと思います。
――さすがボーカリストですね。
【ONEW】でもそれができるのも、健康だからなんですよね。
――昔から「健康が1番」とおっしゃっていますものね。健康でいるための秘訣、何かありますか。
【ONEW】水を飲みます。1日何リットルとは決めていないけれど、昔から、水はたくさん飲んでいます。コーヒーやジュースよりも、水を飲んでいます。
――ボーカリストとして目指していることってどんなことですか。
【ONEW】「歌手王」になりたいんですけれど…。ふふふ(笑)。できるかできないかまだわからないけれど、努力します。頑張ります。
――「歌手王」として認められるためには、何が必要だと思いますか。
【ONEW】気楽に自分のことを表現する。それができないとダメなんじゃないかな。
――喋るように歌う?
【ONEW】そうですね。
『2025 ONEW WORLD TOUR [ONEW THE LIVE : PERCENT (%)] IN JAPAN』より 写真提供:ONEW JAPAN OFFICIAL FANCLUB
【ONEW】普段僕が韓国でやっている歌やコンセプトとは異なる曲が歌えること。したことがないことができることでしょうか。
――「したことがないことができた」という中でも、1番魅力的だったのはどんなことでしたか。
【ONEW】初ソロコンサート『ONEW Japan 1st Concert Tour 2022 〜Life goes on〜』で生バンドと一緒に公演ができたのは、特別な経験でした。
――今回の『2025 ONEW CONCERT [ONEW THE LIVE : PERCENT (%)]』武道館公演もそうですが、日本でも韓国でも、ソロコンサートではずっと生バンドと一緒にやっていますよね。
【ONEW】そうです。日本での経験があったからです。
――生バンドが後ろにいると違いますか。
【ONEW】はい。状況に対処できるというか。一緒に息を合わせて演奏すると、思ってもいなかったケミストリーがあるんですよ。そこにカタルシスを感じます。それに、バンドの演奏を聴くことも、僕自身の楽しみになっています。
――日本でのオフの楽しみは何ですか。
【ONEW】食べ物! 日本はどこに行っても美味しい名物がありますから。何でも大好きです。あ、でもトロだけは苦手で…。
――えー、子どもですね(笑)。
【ONEW】僕、もうアラフォーですよ(笑)。でも日本活動は14年目だから、中学生かな。これからも日本活動を続けて、美味しいものを楽しみたいと思います!
取材・文:坂本ゆかり
『2025 ONEW WORLD TOUR [ONEW THE LIVE : PERCENT (%)] IN JAPAN』より 写真提供:ONEW JAPAN OFFICIAL FANCLUB
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