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【インタビュー】伍代夏子、BEGINの「渋谷百年総踊り」をカバー 地元・渋谷の思い出に浸りつつ演歌歌手の本領を発揮

 今年5月にヒットメーカーの林哲司と初タッグを組んだ「いのちの砂時計」をリリースした伍代夏子が、10月30日に企画シングル「渋谷百年総踊り」を発表した。これはBEGINのニューアルバムに収録されている同名ニューシングルをカバーしたもの。ハチ公生誕100年を祝う渋谷をテーマにBEGINの比嘉栄昇が書き下ろした令和の音頭を、渋谷生まれ渋谷育ちの伍代夏子が華やかに歌い上げている。

BEGINの「渋谷百年総踊り」をカバーした、渋谷生まれ渋谷育ちの伍代夏子

BEGINの「渋谷百年総踊り」をカバーした、渋谷生まれ渋谷育ちの伍代夏子

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■近所のお兄さんとの縁がつながり、古き良きふるさとの渋谷を歌う音頭が完成

 伍代が「渋谷百年総踊り」をカバーすることとなったのは、BEGINのプロデューサーで、アミューズの元社長である松崎澄夫氏との縁がきっかけだ。

「BEGINさんとは何度か歌番組でご一緒したことがあるのですが、彼らを長年プロデュースされてきた松崎澄夫さんは、なんと私が幼いころに暮らしていた家の向かいに住んでいた方。ただ、私自身は松崎さんと年が離れていることもあって、直接面識があったわけではないんです。親や近所の方たちは、松崎さんが芸能界でプロデュースのお仕事をしていらっしゃることは知っていたのですが、私は『近所に芸能関係のお仕事をしているお兄さんがいるらしい』という噂だけ聞いていたんですよね」

 そんな彼女が松崎氏と初めて会ったのは、まだ彼が渡辺プロダクションに所属していたときのことだったと振り返る。

「松崎さんが演歌歌手の仁科ともみさんをプロデュースされていたことがあって、お仕事で仁科さんと一緒になった際に松崎さんと初めてお会いして『芸能関係の仕事をしている近所のお兄さんはこの方だったのか!』とわかったんです。一方の松崎さんも『近所の魚屋の娘が演歌歌手をやっているらしいと聞いていたけれどこの子だったのか!』という感じだったんですよね。その後、吉高由里子さんが紅白歌合戦の司会を務められたときに再びお会いしましたが、そのときもご挨拶する程度でした。今回はしっかりとしたご縁をいただきまして、BEGINさんのニューアルバムに収録された『渋谷百年総踊り』をカバーすることになりました」

「渋谷百年総踊り」は、昨年生誕100年を迎えたハチ公と、100年に一度の再開発で大きく変貌しようとしている渋谷の街のために、BEGINのボーカル・比嘉栄昇が書き下ろした楽曲だ。

「初めて曲を聞いたときは、BEGINさんが作ったとは思えない音頭だったのでまず驚きましたね。同時に、『音頭ならやっぱり演歌歌手が歌わなくちゃ!』と腕がなりました。お話を伺ったところ、BEGINさんは渋谷の街を第二の故郷として大切に思ってくださっていて、自分たちが作って歌うのはもちろん、渋谷に根付く楽曲になってほしいという思いがおありとのこと。そこで渋谷出身の演歌歌手である私にオファーしてくださったそうで、こんな光栄なことはないと思って喜んでお引き受けしました」

 今作の歌詞を読んで、古き良き渋谷の名残に思いを馳せたという。

「いまは暗渠化されましたが、代々木公園脇に流れていた宇田川の支流にあたる河骨(こうほね)川を舞台とした唱歌『春の小川』がオマージュされています。それから渋谷百軒店もお店はずいぶん入れ替わったりしているものの、老舗も頑張っているんですよね。百軒店といえば、いまSHIBUYA109の並びにあるユニクロが入っているビルは、むかし緑屋というショッピングプラザだったのですが、その裏のあたりは子どもが近づくような場所ではありませんでした。親からは『緑屋の裏は行っちゃダメ!』と言われていましたが、そういうところに限って行きたいもので、友だちと遊びにいった思い出が蘇りました(笑)。その昔、花街があった円山町には、下駄を履いた芸者さんが歩きやすいように作られた、蹴上が浅く踏面が広い『芸者階段』がいまも一部残っていますし、昔と比べると風景は変わりましたが、面影をたたえる場所もまだたくさんあって、古き良き渋谷はなくならないでほしいという思いを抱いていました。そんなときに『渋谷百年総踊り』を作っていただけて、しかも私が歌うことができるなんてありがたい限りです」

 子どものころに行った神社のお祭りの思い出話にも花が咲く。

「今作では金王八幡宮が登場しますが、私が幼いころに行ったのは毎年11月22日と23日に行われる代々木八幡の秋祭り。活きのいい町内には女神輿があって、キレイどころが集まってかっこいいんです。ところが、お祭りの日は必ず雨でした。2日間とも晴れたらみんながびっくりするというくらい、毎年雨だったんです。昔は粋でいなせなお兄さんたちが露店をやっていて、私は2年連続でスマートボールの景品でひよこをもらったことがあります。

 普段は粘り強くレコーディングを行う伍代だが、今回は比較的短時間でスムーズに進んだという。

「音源をいただいた直後は、演歌を作曲する先生のメロディとは展開が違いますし、テンポも速めだったので、少し戸惑いがありました。でも、音頭ですからカラッと華やかに歌えばオッケーです。レコーディングは比較的スムーズに終わりました。BEGINさんの歌う『渋谷百年総踊り』は沖縄のエイサーを想起させる雰囲気がありますが、私が歌う『渋谷百年総踊り』は盆踊りで踊っていただけるようなアレンジになっているので、演歌歌手の本領が発揮できたと自負しています。カップリングには、コンサートのラストで必ずと言っていいほど歌っている『夏子音頭』のREIWA mixと、NHKで放送されていた『コメディ―お江戸でござる』のオリジナルソング『お江戸チョイチョイ節』を収録しているので、こちらも併せてお楽しみください」

■犬猫の保護活動応援や卓球部の活動にも情熱を注ぐ

「渋谷百年総踊り」のジャケットには、華やかな着物をまとった伍代のまわりに、SHIBUYA109やモヤイ像など、渋谷の名所を描いたイラストが彩りを添えている。渋谷のシンボル・忠犬ハチ公像に寄り添うのは、彼女の愛犬・りくとそらだ。

「突如訪れる災害時に備えて、人とペットが安心して同じ室内に避難できる社会の実現を目指し、災害時の備えだけでなく、同室避難に対する飼い主の意識を高めるお手伝いと、ペットと一緒に避難することの重要性を発信していくことを目的として、愛犬の“りく”と夏子の“なつ”から名づけた『りく・なつ同室避難推進プロジェクト』を昨年7月から行っています。活動のマスコットとなっているりくに加えて、我が家は今年の5月から弟犬のそらも迎えてにぎやかになりました」

 さらに、保護犬の活動にもトライしている。

「9月に犬猫保護シェルターを訪問して、生まれつき両前足に奇形があって4足歩行ができない1匹のゴールデン・レトリーバーのフレディを預かりました。義足と車いすを作ったうえで私のSNSで里親を募れば、飼い主が見つかりやすいのではないかと考えたんです。おかげさまで里親が見つかり、11月にお引き渡しすることが決まりました。愛情をたっぷり注いでいたので、たぶん別れの日は大泣きしてしまうと思います」

 伍代が部長を務める「美魔女艶歌卓球部」の活動も順調だ。

「卓球経験者は、私と岩本公水ちゃん、多岐川舞子ちゃんの3人ですが、公水ちゃんはラリーを続けたがらないんですよね。チャンスボールが上がると必ずスマッシュを打ち込んでくる。きっとストレスが溜まっているんだと思います(笑)。時々、千昌夫さんが部長をなさっている演歌男子卓球部との合同練習会も開催していて、エースの松原健之くんがコーチを買って出てくれることもあるんです。そのおかげもあって、みんなメキメキと腕をあげています。このように話しているとまじめに練習しているように聞こえるかもしれませんが、活動の中心は練習後の懇親会。卓球場の近隣のお店はもう行きつくしたと思います(笑)」

 11月6日には『伍代夏子 ザ・ベスト』がリリースされ、12月18日には『Birthday Live 2024』をKENTO’S GINZAで開催することも決まった。エネルギッシュにさまざまな活動をしつつ、演歌歌手としてもますます輝き続ける彼女の「渋谷百年総踊り」は、古き良き街の姿を後世に伝える渋谷のテーマソングとして愛されていくだろう。

文・森中要子

<リリース情報>
伍代夏子「渋谷百年総踊り」
品番:MHCL-3110/発売形態:CD、配信
価格:1700円(税込)

【収録内容】
M1 渋谷百年総踊り
M2 夏子音頭 -REIWA mix- 
M3 お江戸チョイチョイ節(2002年既発楽曲)
M4 渋谷百年総踊り オリジナル・カラオケ
M5 夏子音頭 -REIWA mix- オリジナル・カラオケ
M6 お江戸チョイチョイ節 オリジナル・カラオケ(2002年既発楽曲)

■「渋谷百年総踊り」特設サイト
https://www.110107.com/godai_shibuyahyakunensouodori

■「渋谷百年総踊り」ミュージックビデオ(YouTube)
https://youtu.be/8GrYGCQGq3c

■伍代夏子 公式サイト:http://www.voicemusic.co.jp/

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  • BEGINの「渋谷百年総踊り」をカバーした、渋谷生まれ渋谷育ちの伍代夏子
  • 伍代夏子「渋谷百年総踊り」ジャケットには渋谷の名所&愛犬のイラストも

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