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六月歌舞伎座で、中村時蔵(なかむら・ときぞう/68)が初代中村萬壽(なかむら・まんじゅ)、時蔵の長男・中村梅枝(なかむら・ばいし/36)が六代目中村時蔵をそれぞれ襲名し、梅枝の長男・小川大晴(おがわ・ひろはる/8)が五代目中村梅枝として、中村獅童の長男・小川陽喜(6)が初代中村陽喜(なかむら・はるき)、次男・小川夏幹(3)が初代中村夏幹(なかむら・なつき)として初舞台を踏むことが決まった。萬屋一門がそろい、襲名披露するとともに、一門の未来を担う若き3人が歌舞伎俳優としての一歩を踏み出す。22日には都内で会見が行われた。 時蔵は「昭和56年から時蔵を名乗っておりまして、43年になります。この名前を息子の梅枝に譲り、私が初代として中村萬壽という名前になります。この萬壽という名前は私が作った名前でございます。私のうちには名前がございませんので新しく作りました(笑)。合わせて、梅枝の子どもの大晴が五代目梅枝として初舞台を踏まさせていただきます」と話す。「そして、獅童の子どもの陽喜、夏幹も一緒に初舞台ということで大変にぎやかな舞台になるんじゃないかと思います。最近、歌舞伎界では小川性がすごくいっぱいいるところに、また新しく小川性が3人入る。歌舞伎界のためにも頑張って盛り上げていきたい」と語った。 梅枝は「父が43年間名乗っておりました中村時蔵の名跡を六代目として襲名させていただくことになりました。また、私の息子に、今私が名乗っております中村梅枝を五代目として襲名させ、初舞台をさせることと相成りました。今まで以上に責任感を持って芸道にまい進してまいりたいと思います」と決意を新たに。大晴も「6月に五代目中村梅枝を襲名することになりました。よろしくお願いします」とあいさつした。 親子3代での襲名披露と初舞台となる。時蔵は「コロナ禍の前から孫の初舞台を考えておりました。ところがコロナ禍になりまして、團十郎の襲名も延期になり、それが一昨年から始まり、コロナ禍も収まり、そろそろ相談して初舞台を、と思いましたら、あれから4年が経っておりまして。私も年を取ってまいりましたから、ここで梅枝に譲ろうかなと。ということで梅枝が空くので、初舞台から梅枝ができる。梅枝も私も私の父も梅枝から初舞台しております。孫の大晴も梅枝をつけたいと思った。私が必然的に名前がなくなってしまったので萬壽を考えました」と経緯を説明した。 時蔵は四代目時蔵だった父が早逝。元気なうちに六代目時蔵を息子が襲名することへの思いを問われると時蔵は「私が亡くなってから継いでもいいんですけど、やっぱり私の目の黒いうちに継がせて、この先どうなるのかな、と」と思いを口にした。梅枝は「祖父が早く亡くなっておりますので、時蔵の名前は父しかおりません。はじめ、この話を父からされた時に『さすがに、まだ無理です』とお断りをした。その後、父との話し合いで、父の思いも聞いた。獅童のお兄さんとも、ご相談させてもらう中で、だんだんと自分の中で気持ちが高まって『お受けします』と。いざ、この場になってみれば、こうして3代そろって舞台に立って襲名できるのはありがたいこと。父が生きている中で、名前を譲ってくれるのは特別なこと。その思いを継いで。代々の時蔵さんに恥ずかしくないように一生懸命、努めていけたら」と熱い思いを語った。

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  • (左から)中村時蔵、小川大晴、中村梅枝 (C)ORICON NewS inc.
  • (前列左から)小川夏幹、小川陽喜、小川大晴(後列左から)中村獅童、中村時蔵、中村梅枝 (C)ORICON NewS inc.
  • (前列左から)小川夏幹、小川陽喜、小川大晴(後列左から)中村獅童、中村時蔵、中村梅枝 (C)ORICON NewS inc.
  • 中村時蔵 (C)ORICON NewS inc.
  • 中村梅枝 (C)ORICON NewS inc.
  • 中村獅童 (C)ORICON NewS inc.
  • 小川大晴 (C)ORICON NewS inc.

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