俳優の小日向文世（69）、高橋克実（62）、浅野和之（69）、大谷亮介（69）、平田満（70）が6日、都内で行われたPARCO劇場開場50周年記念シリーズ『海をゆく者』プレスコール＆初日前会見に登場。平均年齢70歳を目の前にしたベテラン俳優たちの中、今回同舞台に初参加した高橋は「若手扱いだった」と稽古を振り返った。

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　『海をゆく者』はアイルランド演劇界をリードする気鋭の劇作家コナー・マクファーソンの出世作にして、代表作。日本では、演劇界をけん引する5人の名バイプレイヤーが、演出家・栗山民也氏の元に結集。丁々発止のセリフの応酬と円熟味あふれる絶妙なアンサンブルで、2009年、2014年に上演し大好評を博した。3回目となる今回は“PARCO劇場開場50周年シリーズ”としてラストを飾る。

　5人の中で高橋のみが今回からの参加となった同舞台。さらに4人は全員先輩で高橋が一番年下ということで「とにかく若手扱いなんです（笑）」と苦笑い。「60歳を超えていることを感じない現場というか。先輩たちは体のいろんなお話をずっとされていまして…なるほどと役に立つ話をされています（笑）」と明かした。

　けいこを振り返った高橋は「足元にも及ばないなと言う瞬間が何回もありまして、大丈夫かなと思った」と不安だった思いも吐露。しかし「先輩たちが『いや大丈夫』と声をかけていただいてここまでこれた。これだけのメンツに囲まれているので安心感もあります」と抜群の安定感を持つ先輩俳優に支えられたことを感謝した。

　初演、2回目の舞台も観客として見てきたという高橋だが「見ているのとやるのでは大違い。見ているだけの方がよかったなと（笑）。でも逃げ出すわけにはいかないので、とにかく明日は頑張ります！」と気持ちを新たに意気込みを語った。

　公演はあす7日の東京・PARCO劇場を皮切りに1府5県で上演。来年1月29日の大阪公演で千秋楽を迎える。