俳優の中村雅俊が12日、東京・有楽町のニッポン放送イマジンスタジオで開催されたイベント『imagine studio 2023 ザ・ビートルズ ラストソングと新たな聖典 赤と青のヒミツ』に参加。会場に集ったリスナー100人とザ・ビートルズの新曲やリマスターされた名曲を楽しんだ。

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　イマジンスタジオは、ジョン・レノンの名曲「imagine」の名を持つ世界で唯一のラジオスタジオ。そんな同所で行われた今回のイベントでは、今月2日にラストソング「ナウ・アンド・ゼン」、10日に新たなベスト盤2作をリリースした伝説のバンド「ザ・ビートルズ」について、中村と音楽評論家・萩原健太氏がディープな解説とトークを展開した。

　イベントの終盤では、中村がジョン・レノンの妻であるオノ・ヨーコとの出会いについても振り返った。「バンドの解散の一因になったのではないかという噂もあったので、ビートルズファンとしては、ちょっと悪役のようなイメージがあった」と言うが、知人の紹介で対面したという。

　当時は「僕のことを知っているか聞いたら、『知らない』って言われまして。『知らないけど会うことにした』と。オノさんは『こういうことを運命の一つだと考えるようにしていて、ノーと言えば何も生まれないけど、イエスと言えばそこからストーリーが生まれる』と話してくれたんです」と言い、「そこから2時間くらいお話をさせてもらったんですけど、とても品のいい方でした」と回顧。

　荻原氏から「オノさんはジョンと初めて会ったときにも、ビートルズのことを知らなくて、それでも『イエス』と言ってお会いになったそうですよ」と言われると、中村は「よかった…ちょっと安心しました（笑）。ビートルズですら知られていないんですからね…」と胸をなでおろした。

　オノとの別れ際には「『ニューヨークに来たら連絡をちょうだい』と連絡先をいただいた」と言って会場を驚かせるが、続けて「でも、それをなくしてしまって。これはまずいことをしたなと…（笑）」と明かし、笑いも誘った。