俳優の稲垣吾郎が11日、都内で行われた映画『正欲』(11月10公開)の公開記念舞台あいさつに登壇した。
稲垣ははじめに「ようやく完成しました」と封切りを喜び、来場者と全国の劇場でライブビューイングを見守る観客に感謝した。MCから『TIFF』での最優秀監督賞と観客賞のダブル受賞を報告されると、客席からは大きな拍手が起こり、稲垣ら登壇者は笑顔で一礼した。
岸善幸監督は「編集段階になると画面の隅々まで見えるわけですが、やっぱり感情に奥行きがあるというか、向き合っている人たちの奥に感情のゆらめきやグラデーションが見える」と、出演者たちの演技を絶賛。本作ではあらかじめカット割りを用意せず、撮影した素材をもとに一から制作していくような工程が採られたそうで、「編集ってだいたい締め切りがあるんですけど(笑)それでも見入ってしまうし、切るのが惜しくなってしまった」と語った。
稲垣は「だから、僕らもどこのカットが使われるのかがわからない状況でやっていた」と振り返りつつ、「自分でも見たことのない自分の顔や、『こんな表情をしていたんだな』と感じることが結構ありました」と気づきを伝え、監督を「とは言え、全部見るのはなかなかの作業ですよね。大丈夫でしたか?小言とか増えませんでしたか?(笑)」とねぎらった。
イベントにはこのほか、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香が登壇した。
本作は、朝井リョウによる同名小説の映画化。2009年『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞、13年『何者』で直木賞を受賞した朝井が、作家生活10周年の節目に書き上げ、21年3月に発売された『正欲』は、家庭環境、性的指向、容姿…さまざまに異なった“選べない”背景を持つ人たちを同じ地平で描写しながら、人が生きていくための推進力になるのは何なのかというテーマをあぶり出していく衝撃的なストーリーが展開される。
稲垣ははじめに「ようやく完成しました」と封切りを喜び、来場者と全国の劇場でライブビューイングを見守る観客に感謝した。MCから『TIFF』での最優秀監督賞と観客賞のダブル受賞を報告されると、客席からは大きな拍手が起こり、稲垣ら登壇者は笑顔で一礼した。
岸善幸監督は「編集段階になると画面の隅々まで見えるわけですが、やっぱり感情に奥行きがあるというか、向き合っている人たちの奥に感情のゆらめきやグラデーションが見える」と、出演者たちの演技を絶賛。本作ではあらかじめカット割りを用意せず、撮影した素材をもとに一から制作していくような工程が採られたそうで、「編集ってだいたい締め切りがあるんですけど(笑)それでも見入ってしまうし、切るのが惜しくなってしまった」と語った。
稲垣は「だから、僕らもどこのカットが使われるのかがわからない状況でやっていた」と振り返りつつ、「自分でも見たことのない自分の顔や、『こんな表情をしていたんだな』と感じることが結構ありました」と気づきを伝え、監督を「とは言え、全部見るのはなかなかの作業ですよね。大丈夫でしたか?小言とか増えませんでしたか?(笑)」とねぎらった。
イベントにはこのほか、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香が登壇した。
本作は、朝井リョウによる同名小説の映画化。2009年『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞、13年『何者』で直木賞を受賞した朝井が、作家生活10周年の節目に書き上げ、21年3月に発売された『正欲』は、家庭環境、性的指向、容姿…さまざまに異なった“選べない”背景を持つ人たちを同じ地平で描写しながら、人が生きていくための推進力になるのは何なのかというテーマをあぶり出していく衝撃的なストーリーが展開される。
コメントする・見る
2023/11/11