『機動戦士ガンダムSEED』シリーズでシン・アスカ役の声優の鈴村健一が11日、都内で行われた『機動戦士ガンダムSEED DESTINY スペシャルエディション HDリマスター』上映記念舞台あいさつに登壇した。

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　舞台袖から「シン・アスカ、コアスプレンダー行きます！」という声を発声してから鈴村は登場し「シン・アスカの声をやらせていただいております、鈴村健一です。よろしくお願いします」とあいさつすると会場は大歓声だった。

　『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』は、2004年の10月9日にスタートした。鈴村は「そんなに前ですか」としみじみ。シン役のオファーを振り返ると鈴村は「時は遡り『SEED』のオーディションから始まります。オーディションを受けているんですけど見事に落ちまして…。落ちるんだ、悲しいな、と思っていたら見事に大ヒットして余計に悲しさが増す」と苦笑いを浮かべる。『SEED DESTINY』では主役を務めることになり「スゴく緊張しました」と明かしていた。

　第1話からシンにとってつらいシーンが続く。シンとは、どんなキャラクターなのか、と質問されると「あの頃は苦戦して大変だった。今、見るとかわいい。かわいいプラスみんなもっと褒めてやれよ！と。いつ見ても怒られて、誰も褒めてくれない。頑張ってるのに」とボヤく。さらに「この時、収録してた僕もそうなんです。誰も褒めてくれない！」と嘆き。「シンと同じ。シンとシンクロしてました」と当時を振り返っていた。

　アニメ「ガンダムSEEDシリーズ」最新作の劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』が、2024年1月26日より公開される。これを記念して、TVシリーズ『機動戦士ガンダムSEED』＆『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の特別総集編である「スペシャルエディション HDリマスター」が8月から3ヶ月連続上映中。

　本作は、C.E.71からを描いたテレビシリーズ『機動戦士ガンダムSEED』全48話を3部作に、その後のC.E.73からを描いたテレビシリーズ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』全50話を4部作に再構成したもの。C.E.75を舞台にした最新作、劇場版『SEED FREEDOM』への軌跡をたどる物語、全7部作を、全国約50館の劇場で各2週間ずつ上映する。

　『機動戦士ガンダムSEED』シリーズは、2002年10月より全50話で放送された、21世紀に入って初めて制作されたテレビシリーズのガンダム作品。物語は遺伝子調整がおこなわれた人類（コーディネイター）とこれまでの人類（ナチュラル）が、軍事組織ザフトと地球連合軍にわかれ戦いを繰り広げる。この戦争を通じ、コーディネイターである主人公のキラ・ヤマトと幼なじみのアスラン・ザラの苦悩と成長が描かれる。2004年10月から続編となるテレビシリーズ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』も放送された。