厚生労働省とソニー・ミュージックエンタテインメントの共催イベント『世界メンタルヘルスデー JAPAN 2023 #ココロに聞いてみよう！〜私たちの日常とメンタルヘルス〜』が10日、東京大学 先端科学技術研究センター ENEOSホールで開催された。

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　国際デーに定められている「世界メンタルヘルスデー」当日に行われた同イベントには、ロックバンド・氣志團の綾小路翔、俳優の星乃夢奈が出席し、医師の田中裕記氏、東京大学教養学部の佐藤万由子氏、フリーアナウンサーの内田恭子とともにメンタルヘルスに関するトークを行った。

　トークではSNSでの誹謗中傷なども議題に上がった。星乃は真剣な表情で田中氏の統計や解説などを聞き、自身は「とにかく逃げる」と対処法を告白。「部屋が散らかっていたら気が済むまで片付けるとか…。イヤなことで頭がいっぱいになっていたら、好きなことで頭をいっぱいにするようにしています」と伝えた。

　綾小路もSNSでの誹謗中傷には絶対的に反対という立場を取りつつ、「少しうらやましさもある」と吐露。「よくわからない暴言とかって、人気者のところにだけやってくるんですよ。僕のSNSを見てください。親戚みたいなコメントばっかり…」と嘆く。

　「ラブの反対はヘイトじゃない、無関心だってよく言うじゃないですか。本当にそう思う。こんなに世界一構われたい姿で生きているのに、街中を歩いていても声をかけられない」と続けつつ、自身が誹謗中傷を受けた際には「赤の他人にそんなことを言われても…って。そうやって都合よく生きています」と独自の対処法も明かしていた。

　世界精神保健連盟は、1992年からメンタルヘルス問題に関する世間の意識を高め、偏見をなくし、正しい知識を普及することを目的として、10月10日を「世界メンタルヘルスデー」と定めた。その後世界保健機関（WHO）も協賛し、正式な国際デー（国際記念日）とされている。

　イベント中には、脳や心に起因する疾患（障害）およびメンタルヘルスへの理解促進を目的とするシルバーリボン運動の一環として行われた、東京タワーの『シルバー＆グリーンライトアップ』も中継された。