HIKAKIN（ヒカキン）ら人気YouTuberが所属する「UUUM」に対し、広告マーケティング事業などを手がける「フリークアウト・ホールディングス」が実施していたTOB（株式公開買付）が9月8日に終了した。フリークアウトがUUUM株式の過半を取得し、15日付で連結子会社とした。

　フリークアウトは8月10日、UUUMと資本業務提携を結んだと発表。TOBによりUUUMを子会社化するもので、1株727円で、8月14日〜9月8日まで買付けを実施するとした。

　これにUUUMも賛同し、創業者で同日時点で筆頭株主だった鎌田和樹氏、第2位株主だった梅田裕真氏が応募する旨を表明。一方、株主に向けては「応募するか否かについては、中立の立場をとり、当社の株主の皆様のご判断に委ねる」とした。

　そしてフリークアウトは9月9日にTOBの結果を報告し、UUUM株式を議決権所有割合で50.77％を取得すると公表。決済が開始された9月15日付で、UUUMはフリークアウトの連結子会社となった。UUUM単体での東証グロース市場への上場は維持する。

　UUUMは19日、新役員体制を示した。取締役会長だった鎌田氏が退任し、ファウンダー兼名誉顧問に就いた。代表取締役社長の梅景匡之氏は同職にとどまり、一方で取締役にフリークアウトから永井秀輔氏、鈴木司氏が加わった。

　鎌田氏は自身のツイッターで「ご報告です。卒業させて頂きます」とし、「株を売るということを100％望んでいたわけでは全くないですが、今のUUUMにとっての最良の選択だと思ってます」と説明。

　心境をつづり「2013年にHIKAKINという1人のクリエイターと出会い、マンションの1室からはじまり、社名を悩んだところから生まれたUUUM（う〜む）という会社は次のフェーズにいくと思います。感慨深いと思いながらも、僕自身人生の中で今年の前半はずっと止まっていたので、これからは僕も次に進んでいきたいと思います」と感謝をつづった。