声優の榎木淳弥、上田麗奈、久野美咲、俳優の瀬戸康史、林遣都、岡田麿里監督が16日、都内で行われたアニメ映画『アリスとテレスのまぼろし工場』の公開記念舞台あいさつに出席した。

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　今作は『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の脚本を手がけたことで知られる岡田麿里が脚本と監督を務めた新作アニメーション映画。岡田によるオリジナルストーリーをアニメーション制作会社・MAPPAが映像化。変化を禁じられた世界で、止められない“恋する衝動”を武器に、未来へともがく少年少女の物語を描く。

　主人公・正宗を演じた榎木は、演じたキャラクターへの思いを語る中で「時が止まってしまって、変わっちゃいけない。設定としてはファンタジーだけど、現実世界でも変わっていこうとしていることを押さえつけられることが学校、社会でもあったりする。そこで自分も悔しい思いをしてきた。自分はもっと違うことをしたいのに『同じようにしろ』と。それは体験してきたので一番に共感できました」と、自身と重なったポイントを明かした。

　さらに作風になぞらえて「将来の夢」を問われた榎木は「家族に囲まれて死ぬ。社会的に成功しても孤独死は嫌だ」と切実に語り、笑わせた。

　続けて上田は「猫ちゃんと一緒に、なるべくハッピーに暮らす！」。久野も「毎日、笑顔でのんびり暮らすこと」と答え、場を和ませる。

　瀬戸が「幸せに暮らす」とストレートな思いを語る一方で、林は「リニア中央新幹線に乗りたい」とリアルな願望をポツリ。最後は岡田監督が「何十年先もアニメを作っていたい！」と回答し、キレイに締め、会場からは温かい拍手が沸き起こっていた。