テレビ東京系トークバラエティー『あちこちオードリー』（毎週水曜　後11：06）が、30日午後8時から4度目のオンラインライブ『あちこちオードリー オンラインライブ2023　〜8.30オードリーVSノブコブVSアンガールズ 流血上等！心のかさぶた剥がしデスマッチ！〜』を開催した。タイトルに違いなく、3組のコンビがそれぞれ抱えている“心のかさぶた”を自らはがし、この場だからこそ話せるトークが次々と飛び交った。ORICON NEWSでは現地取材を敢行し、その模様を伝える【ネタバレなし】。

　前回のチケットも7万枚以上が売れ、2022年のテレビ番組配信イベントの日本記録をもつなど、大きな支持を得ている『あちこち』オンラインライブ。それでいて「トーク内容を外部の人間に漏らさない」「SNSに具体的なことを投稿しない」「本日どんな不用意発言があっても将来そのことで責めたり責任を取らせたりしない」というルールもしっかり守られており、送り手と受け手の信頼関係により“ここだけの話”が聞ける場となっている。

　今回は、若林正恭が「同じ時代を過ごしてきたっていう感じがある」と語る“ほぼ同期”2組と、自らの傷を再びえぐり合うという企画。これまで受けてきた傷を『RIZIN』などの実況でもおなじみの矢野武アナの名調子に乗せて「技名」として発表し、それぞれトークを行なっていった。

　1つ目の技からパンチ力のある“心のかさぶた”が飛び出し、トークも弾み、気づけばすでに40分以上が経過。吉村崇と徳井健太がコンビならではの複雑な胸の内を吐露しあう場面あり、山根良顕の爆発力と田中卓志の“たぎり”が発揮されるシーンあり、そしてオードリーとしてのこれまでとこれからが語られるなど、盛りだくさんの内容に。それぞれがそれぞれを思いながら私見を述べていき、ヒートアップし続けたままノンストップで2時間半におよぶノーガードの“トークによる戦い”は幕を閉じた。

　配信後、スタジオをあとにして楽屋へと戻っていく出演者たち。ほどなくして、現場でカンペを出していた佐久間宣行プロデューサーも現れると、腰に手をやり栄養ドリンクをゆっくりと飲み干した。“最高にトゥース”な祭りを終えた、充実感に満ちた表情を浮かべていた。

　若林は、自身のインスタグラムを更新。出演者たちがそろった写真を添えて「田中さん山根さん、徳井くん吉村くん、矢野アナウンサーあちこちオードリースタッフのみなさん最高にトゥースでした」と回顧。「そしてお金を払った上で、約束も守ってくれる視聴してくれたトゥースなみなさん、最高にトゥースな時間と場をありがとうございました。みなさんにあちこちオードリーは支えられて今日まで続けてこれました。アーカイブ試聴もまだ続きますので、少しでも興味のある方は是非参加してみてください。今年も最高の祭りでした。トゥース」としたためた。

　佐久間Pも、自身のX（旧ツイッター）を更新。「昨夜のあちこちオードリーオンラインライブのことをまだ考えてる。あんなに面白くなったのは、ゲストが全員実力者なのはもちろんそうなんだが、やっぱりオードリーが受け手だからなんだよな。骨組み作業や芸人以外の人との仕事を飽きる程してきた人にしかできない、今までの全部を肯定するような現場が立ち上がると思う。いつか。痺（しび）れるライブでした。ぜひアーカイブを」と記した。

　2組が受け手であるオードリーを信じて、さらけ出した“心のかさぶた”。それに応じて、オードリーも自分たちの思いを率直にぶつけていき、大団円を迎えたオンラインライブ。今年も、ファンはもちろん、あらゆる人の心にしっかりと刺さる内容となった。

■『あちこちオードリー オンラインライブ2023　〜8.30オードリーVSノブコブVSアンガールズ 流血上等！心のかさぶた剥がしデスマッチ！〜』
【配信先】PIA LIVE STREAM
【アーカイブ配信】2023年9月18日(月・祝)まで
【出演者】オードリー、アンガールズ、平成ノブシコブシ
【視聴券】2200円