ギャルタレントのみりちゃむ（21）が、あす15日の終戦の日にNHK総合で放送される『NHKスペシャル　Ｚ世代と“戦争”』（後7：30〜8：42）に出演。全国から集まった同世代の若者たちと一緒に戦争について語り合う。

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　みりちゃむは、テレビプロデューサー・佐久間宣行氏によるYouTubeチャンネル「佐久間宣行のNOBROCKTV」の口喧嘩女子オーディションで人気となり、その後も罵倒大喜利やドS企画で大活躍。そんな彼女を、NHKが力を入れている「戦争と平和」関連番組のメインキャストにと、白羽の矢が立った。

　かつての太平洋戦争では10代〜20代の若者たちが国家によって戦地に送り込まれ、命を失った。終戦から78年。「私のひいおじいちゃんは元特攻隊でよく話を聞いた。でも戦争についてあんまり考えたことはない」と、みりちゃむ。Z世代（1990年半ば〜2010年代に生まれた人が該当するとされている）にとって太平洋戦争は、“ひいおじいちゃん・おばあちゃん”の時代の話。「戦争についてあんまり考えたことはない」という人も多いだろう。

　戦後、日本は他国と戦火を交えることなく現在に至っているが、最近では北朝鮮がミサイルの発射を繰り返すようになり、世界では、ロシアによるウクライナ侵攻などの戦争・紛争は絶えない。

　そんな“いま”を生きる若者たちは、戦争や平和についてどう感じているのか？　番組では事前に、13〜29歳の3000人にインターネットを通じて戦争に関するアンケートを実施。その中で「10年以内に日本が戦争に巻きこまれる可能性はあると思うか」を訪ねたところ、「ある」「どちらかと言えばある」と答えた人が半数以上にのぼった。

　さらに、番組ホームページなどでの呼びかけ、「自分の考えを伝えたい」と応じた高校生や大学生、映像作家、元自衛官、教員など12人が収録に参加。みりちゃむとともに、「戦争はなぜ起きるのか」「平和を守るために自分たちにははどうすればいいのか」などについて意見を交わした。

　昭和史や国際紛争などの専門家による、ウクライナ侵攻や太平洋戦争の背景や、実際に戦争が起きたとき社会がどう変貌するのかなどについての解説もあり、「戦争反対」というスローガンが国や立場によって意味が異なることなど、さまざまな角度から話を深めていく。

　収録後、みりちゃむは「これまで戦争についてあまり考えたことはなかったのですが、今回番組に参加して少し関心を持つことができました。みんなの話を聞いて、戦争を起こさないために『全世界共通のルールをつくればいいんじゃないか』『武器を作るのをそもそもやめればいいんじゃないか』など、いろいろ考えました。この番組が、私と同じ世代の人が戦争に関心持つきっかけになったらいいなと思います」と、コメントしている。

　父親がアメリカの軍人だったタレントのパックンや、ウクライナ出身のディレクターも参加。戦争の記憶を語り継ごうと活動する沖縄・広島のZ世代の様子なども紹介する。キャスターは、青井実・中山果奈の両アナウンサーが務める。