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RAISE A SUILEN、最新シングルで知るバンドの“醍醐味” 結成5年目で得た新たな気づき

 アニメ、ゲーム、コミック、声優によるリアルライブなど、さまざまなメディアミックスを展開する次世代ガールズバンドプロジェクト「BanG Dream!(バンドリ!)」から生まれた第3のリアルバンド・RAISE A SUILEN(レイズアスイレン)が、6月28日に最新シングル「-N-E-M-E-S-I-S-」をリリースした。

最新シングル「-N-E-M-E-S-I-S-」をリリースしたRAISE A SUILEN

最新シングル「-N-E-M-E-S-I-S-」をリリースしたRAISE A SUILEN

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 2018年にRaychell(Ba&Vo/レイヤ役)、小原莉子(Gt/ロック役)、夏芽(Dr/マスキング役)、倉知玲鳳(Key/パレオ役)、紡木吏佐(DJ/チュチュ役)の5人体制となり、RAISE A SUILEN(以下、RAS)としての活動をスタートさせた。本格始動から5年、1つの“節目”ともいえる今年の第1弾作品が本作となる。

 このインタビューでは小原と夏芽を招き、すでにライブでも披露されている表題曲、プロジェクト初の完全英語詞となるカップリングの2曲、そして結成から5年間の活動の中で感じてきたバンドの進化について話を聞いた。

RAISE A SUILEN・小原莉子(Gt)

RAISE A SUILEN・小原莉子(Gt)

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■キャラクターと歩んだ5年 プレイヤーとしての変化

――RASとして活動をスタートさせてから今年で5年。バンド、プレイヤーとしてどんな成長を感じていますか?

【小原】私たちはキャラクターが明かされていない状態からスタートしたので、当初は「自分たちの“色”をどうやって音楽に落とし込んでいこうか」というのが話題の中心でした。そしてTHE THIRD(仮)から「RAISE A SUILEN」という正式なバンド名に変わり、キャラクターもいただけたことで、「キャラクターとしてどのように表現をしていくのか」という考え方にシフトしていったんです。

【夏芽】活動開始後にキャラクターが発表されたからこそ、THE THIRD(仮)からの流れとキャラクターを両立させられたんじゃないかなと思います。この5年で描かれてきたさまざまなストーリーでキャラクターの新たな表情にも気づいていきましたし、私たち自身も同じように当初わからなかったようなメンバーの性格や演奏のクセが見えてきたんです。

【小原】あと、私はアニメでキャラクターの本質を知っていったので、「こういう動きをしていたな」とライブシーンを思い出しながら演奏したり、ロックちゃんの性格から「こういった場面だったらこんなふうに動くんじゃないかな」と想像するようになりました。

【夏芽】私の場合は、アニメの演奏シーンのモーションキャプチャーを自分でやらせていただいていることもあって、個人的に強く意識しているのは演奏外の動きなんです。ライブ後によくカメラに向かってグーパンチをするんですけど、そういった動きも「マスキングならこういうふうにファンの方とコミュニケーションを取るんだろうな」と思って始めたものなんですよ。

RAISE A SUILEN・夏芽(Dr)

RAISE A SUILEN・夏芽(Dr)

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――ともに5年間の活動を歩んできた楽器にも変化を感じていますか?

【小原】経年変化などはもちろんあると思うんですが、RASとして活動し始めてからずっと同じモデルを使い続けていることもあって、あまり気づけないんです。

小原のメインギターはStrandberg製Boden J6 RAS LOCK -Caribbean Light Blue-。ライブではチューニング違いで計4本を配備しつつ、7弦仕様のコラボレーションモデルもセットされる

小原のメインギターはStrandberg製Boden J6 RAS LOCK -Caribbean Light Blue-。ライブではチューニング違いで計4本を配備しつつ、7弦仕様のコラボレーションモデルもセットされる

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ただ、今のロックちゃんモデル(Strandberg製Boden J6 RAS LOCK -Caribbean Light Blue-)からFishmanのFluenceというPU(ピックアップ)が搭載されるようになったんですけど、唯一無二のサウンドを鳴らすギターだと思いますし、“RASと言えばこの音”という感じも出てきたかなと思いますね。

ピックアップには、フロント/リアともにFishman製Fluenceを搭載。人体工学に基づいて成型されたボディーやネック、各種オリジナルパーツの採用などもポイント=Strandberg製Boden J6 RAS LOCK -Caribbean Light Blue-

ピックアップには、フロント/リアともにFishman製Fluenceを搭載。人体工学に基づいて成型されたボディーやネック、各種オリジナルパーツの採用などもポイント=Strandberg製Boden J6 RAS LOCK -Caribbean Light Blue-

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【夏芽】音の変化は、私も莉子ちゃんと同じように、自分だと気づけない部分でもあって…。ただ、先日のライブを担当してくださったエンジニアの方が、RASの初期にお世話になっていた方だったんですけど、リハーサルのときに「すごく鳴るようになったね」と言っていただけたんです。

夏芽のドラムセットはPearl製Referenceシリーズ(バスドラム22”×18”、タム10”×8”&12”×9”、フロアタム16”×16”)。スネアも同社製RF1450S/Cが起用されている

夏芽のドラムセットはPearl製Referenceシリーズ(バスドラム22”×18”、タム10”×8”&12”×9”、フロアタム16”×16”)。スネアも同社製RF1450S/Cが起用されている

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それはきっと使い続けてきたからこそだと思いますし、私自身もこのセットの鳴らし方が掴めてきたからなんじゃないかなって気がするんです。

夏芽の使用シンバルはすべてパイステ製で統一されている(クラッシュ16

夏芽の使用シンバルはすべてパイステ製で統一されている(クラッシュ16"、クラッシュ17”、チャイナ18“、ハイハット14”、スプラッシュ10“、ライド20”、チャイナ18”、クラッシュ19”、チャイナ20”)

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■新作で知るバンドの“醍醐味”と新たな気づき

――1つの節目でもある今年初の音源作品となる新作「-N-E-M-E-S-I-S-」ですが、最初に聴いた際の感想は?

【夏芽】イントロのシンガロングからして今までと違う雰囲気だと感じました。あと、聴き進めていくとどんどんヘヴィになっていって…難しそうだなってちょっと焦りました(笑)。

【小原】私も、率直な感想としては今まで以上に重いサウンドだなと。その一方で、暴れられる曲調なのはRASらしいなと感じましたし、かけ声のところではパッと自分たちのライブの光景が浮かんだんです。新しさがありつつ、これまでのRASの魅力も詰まった1曲になっているんじゃないかと思います。

RAISE A SUILEN・倉知玲鳳(Key)

RAISE A SUILEN・倉知玲鳳(Key)

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――この曲は、今年5月に富士急ハイランド・コニファーフォレストで開催された『RAISE A SUILEN LIVE 2023「EXCLAMATION HIGHLAND」』ですでに披露されました。演奏面で印象に残っていることはありますか?

【夏芽】サオ隊とドラムのリズムがユニゾンする部分ですね。こういうセクションは少しでもズレてしまうとカッコ悪くなってしまうので、リハーサルのときから莉子ちゃんたちと「どんなふうに弾いているの?」って話して、手や身体の動きを見ながら合わせていきました。

――ドラムは4ビートを軸にしつつ、セクションごとに目まぐるしくリズムが変化しますね。

【夏芽】常に頭の中で意識を切り替えながら演奏していますし、身体に曲をなじませるのにも時間がかかりました…。

――身体に曲を染み込ませるために、なにか特別なトレーニングなども行いました?

【夏芽】とにかく練習あるのみです(笑)。特にユニゾンの部分では、足(バスドラム)がリズムの中心になるんですよね。私自身、もともと2バスを使っていたので慣れてはいるんですけど、どちらかというとベタ踏みで鳴らすスタイルだったので、この曲のように細かく踏むのは新しいチャレンジでした。

【小原】私もユニゾンするところが印象に残っています。夏芽さんも言っていたように、すべての楽器が同じリズムを刻むからこそ、発音のタイミングや音の長さがちょっと違うだけで、普通のセクションよりも際立ってしまうんですよ。すごく集中力が必要でした。

――演奏中はメンバーとのコミュニケーションもより密に?

【小原】そうですね。私もリハーサルで夏芽さんの刻み方などを勉強させていただいて、音源だけではわからない部分まで知ることができましたし、演奏におけるコミュニケーションの重要性も改めて実感したといいますか…。バンドとしてまたひとつ成長できたかなと思います。

RAISE A SUILEN・紡木吏佐(DJ)

RAISE A SUILEN・紡木吏佐(DJ)

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■これまでにない演奏スタイルへの挑戦

――ギター単体として苦戦した部分はありましたか?

【小原】曲の頭が難しかったです。いわゆる“弦跳び”のフレーズなんですが、ちょっとトリッキーな動きをしていまして。弦跳びの運指というと、人差指を軸にして薬指や小指を動かすのが一般的だと思うんですけど、このフレーズは人差指を別の弦、別のフレットに移動させる動きになっているんです。

――フレーズの流れの中で左手のフォーム自体を変えつつ、押弦ポジションも動かすことになる、と。

【小原】はい。レッスンの先生とも相談しながらいろいろな運指パターンを試してみたんですが、次のフレーズへのつながりを考えると、人差指を動かすスタイルの方が適していたんです。そこが個人的にポイントでした。

――この曲をコピーしてみたいギタリストにもいいアドバイスになると思います。

【小原】RASの弾いてみた動画もよく拝見するんですが、どなたも私よりはるかに上手なので…(笑)。でも、このフレーズの私の運指は“私にとっての正解”なので、ぜひ音を聴いてみて、ご自身の弾きやすい動きなどを追求していただけたら、きっと楽しんでもらえると思います。

――ドラムについてもアドバイスするとしたら、やはり先ほどのユニゾン部分ですか?

【夏芽】もし初心者の方でしたら、別の曲からチャレンジした方がいいかも(苦笑)。ただ、例えばキックだけを抜き出して練習フレーズにするのはアリだと思います! それでも最初は苦戦してしまうと思うんですが…もう基礎練習あるのみです(笑)。

――オススメの基礎練習メニューは?

【夏芽】足のトレーニングでしたら、普段スティックで行うルーディメンツを足に置き換えてみたり、ペダルのスプリングを外して跳ね返りを意識するのもいいと思います。そうやって足の強化をすれば、「-N-E-M-E-S-I-S-」だけでなくいろいろな曲で効果が出てくると思います。

――この曲は重厚さがありつつも、4ビートで踊らせる曲でもありますよね。チューニングでこだわった部分はありますか?

【夏芽】チューニング自体はいつも通りです。たしかにセクションごとにリズムパターンも雰囲気もガラッと変わる曲ですが、ドラムは曲中で音色を変えられないので演奏のニュアンスで対応しています。軽快にハネさせたいサビでは、足でビートを刻みながらハイハットを16分で刻んでいたり、逆に重く聴かせたいユニゾン部分では、キックで刻む代わりにシンバルを1、3拍目でしか鳴らさないなど、リズムの捉え方を変えているんです。

【小原】ギターの音作りは、極端な話をすると歪ませられればOKです。ただ、ロックちゃんモデルは、通常のハムバッカーの歪みと質感がかなり違うんですね。あの音をほかのPUで再現するのはちょっと難しいので…もしサウンドまで忠実にコピーしたいと思ってくださる方には、ロックちゃんモデルをオススメします!

RAISE A SUILEN最新シングル「-N-E-M-E-S-I-S-」通常盤

RAISE A SUILEN最新シングル「-N-E-M-E-S-I-S-」通常盤

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■初の全編英語詞曲が導く“世界進出への夢”

――今作には、既発曲「EXPOSE ‘Burn out!!!’」と「Takin’ my Heart」の英語詞版も収録されますが、この2曲を聴いた際の感想は?

【小原】もう…海外に行けるなって思いました(笑)。Raychellさんも再録される際に発音から研究し直したとおっしゃっていたので、印象がまた違っていてすばらしいですよね。

【夏芽】英語になったことで、日本語とは違うリズム感や符割りといった“サウンド”に耳が向きました。あと、純粋に「英語だとこういう言い方に変わるんだ」っていう発見もあって楽しかったです。

――このシングルを引っ提げ、7月には『LuckyFes』への出演も控えています。同フェスでは、現時点でどのようなライブを見せたいと考えていますか?

【小原】フェスに出させていただくのはすごく久しぶりだなっていう感覚なので、率直に楽しみです。それに私たちも『LuckyFes』は初めて出演させていただくフェスですし、初めましての方もたくさんいらっしゃると思うので、バンドリ!のよさ、RASのよさ、楽しさを伝えられる機会になればと思っています。

【夏芽】今年出演させていただく夏フェスは『LuckyFes』のみなので、一発入魂の気持ちで気合いが入っています。1曲だけ…いえ、1曲の半分だけでも観てもらえればうれしいです。そこでみなさんの心を掴んでみせるので!

■RAISE A SUILEN「-N-E-M-E-S-I-S-」収録曲
01. -N-E-M-E-S-I-S-
02. EXPOSE ‘Burn out!!!’(English Ver.)
03. Takin’ my Heart(English Ver.)
04. -N-E-M-E-S-I-S- -instrumental-

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  • RAISE A SUILEN・Raychell(Ba&Vo)
  • RAISE A SUILEN・小原莉子(Gt)
  • RAISE A SUILEN・夏芽(Dr)
  • RAISE A SUILEN・倉知玲鳳(Key)
  • RAISE A SUILEN・紡木吏佐(DJ)
  • 小原のメインギターはStrandberg製Boden J6 RAS LOCK -Caribbean Light Blue-。ライブではチューニング違いで計4本を配備しつつ、7弦仕様のコラボレーションモデルもセットされる
  • ピックアップには、フロント/リアともにFishman製Fluenceを搭載。人体工学に基づいて成型されたボディーやネック、各種オリジナルパーツの採用などもポイント=Strandberg製Boden J6 RAS LOCK -Caribbean Light Blue-
  • 夏芽のドラムセットはPearl製Referenceシリーズ(バスドラム22”×18”、タム10”×8”&12”×9”、フロアタム16”×16”)。スネアも同社製RF1450S/Cが起用されている
  • 夏芽の使用シンバルはすべてパイステ製で統一されている(クラッシュ16

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