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塩谷瞬、『ハリケンジャー』20周年記念作で喜び 異例の展開の裏側も 後輩たちも周年記念作品作り「うれしいけど焦る気持ちも」

 2002年〜03年にかけて放送されたスーパー戦隊シリーズ第26作『忍風戦隊ハリケンジャー』の放送20周年を受け、新作Vシネクスト『忍風戦隊ハリケンジャーでござる!シュシュッと20th anniversary』が製作された。ORICON NEWSでは、ハリケンレッド/椎名鷹介・鷹之介役の塩谷瞬(41)にインタビュー。異例の展開を続ける『ハリケンジャー』をレッドとして引っ張る塩谷に、さまざま聞いた。

Vシネクスト『忍風戦隊ハリケンジャーでござる!シュシュッと20th anniversary』より (C)2023東映ビデオ・東映AG・バンダイ・東映(C)東映

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■前人未到の展開続く『ハリケンジャー』 布石は放送開始前の「『2』やりたい」?

 『忍風戦隊ハリケンジャー』のキャッチコピーは「人も知らず 世も知らず影となりて悪を討つ!」で2013年には、番組終了から10周年を記念して、Vシネマによる続編『忍風戦隊ハリケンジャー 10 YEARS AFTER』が制作された。テレビシリーズから20年、10 YEARS AFTERから10年。20周年で『ハリケンジャー』新作オリジナル作品が誕生した。6月16日から期間限定で劇場上映、10月25日にはBlu-ray&DVDがリリースされ、通常版のほか「大江戸メダル版」も同時発売となる。

――20周年の企画は異例の展開です。
【塩谷】深いところから話しますと、『ハリケンジャー』で僕は俳優という仕事をスタートさせました。毎日のように怒られていましたが、人生が180度変わったというか、すごく「生きてる!」という瞬間ばかりで、感謝の毎日でした。初期のインタビューで「どうですか?」と聞かれて、「最高です!来年『ハリケンジャー2』やりたいです!」と言いました(笑)。そこで、みんなが「え?」となっている中で、塚田英明プロデューサーは面白がってくれました。でも、その時から思いは変わっていないんです。日々感謝できる作品と現場をいただくのはうれしいなと思っています。

――そんな思いがあり、10周年企画『忍風戦隊ハリケンジャー 10 YEARS AFTER』が制作されました。

【塩谷】ずっとやりたいと言っていたんですけど、ドラマや映画など仕事もあり、事務所からは「もういいんじゃないか」と言われていたんです。ほかの『ハリケンジャー』メンバーが仮面ライダーなどの特撮作品に出ていて「僕も出たいです!」とお話したら「レッドだから。『ハリケンジャー』やったからいいじゃん」となかなか他の作品に出る機会がなかったんです。

 海外支援活動をして『夢の授業』していると子どもたちが「パワーレンジャーだ!」と集まって喜んでくれました。東日本大震災での活動でも、東北のお父さんたちが「小さい時に見てました」と言ってくれて、つらい思いをしている中でも、僕らが行くことですごく喜んでくれました。その時に心の底から『ハリケンジャー』をやってよかったと思いました。

 そのタイミングで事務所に『海賊戦隊ゴーカイジャー』の出演オファーがあったんです。「これは運命だ」と思いました。僕が出ると、ブルー(ハリケンブルー/野乃七海役の長澤奈央)とイエロー(ハリケンイエロー尾藤吼太役の山本康平)も出たいだろうなと思っていたら、3人でのオファーになりました(笑)。そこで集合した時に話をして「またやりたいんだ」と。日本が苦しい状況でも、それを糧に頑張っていく作品を作りたいと話をしました。最初は二人とも無理だよ、と否定的でしたが、少しずつ時間が経ち、やりたい気持ちに火が着いたんです。『ゴーカイジャー』を機に集まってご飯を食べたりする機会も増えたんです。奈央が動いてくれて、東映ビデオのプロデューサーさんに「やりたい」と話をして「面白いんじゃないか」となった。新しい流れが生まれるきっかけです。その条件は「全員がやりたい」こと。ゴウライジャー(カブトライジャー/霞一甲役の白川裕二郎、クワガライジャー/霞一鍬役の姜暢雄)も呼んで気持ちを確認しました。最初は「出ない」と言っていたんですけど、康平が脚本を書いてきてくれた。「康平がここまでするなら」となったんです。康平って20年前から縁の下の力持ち。マジでいいヤツなんです。そこから5人が1つになって「やりたいです」となりました。

■『ハリケンジャー』が作った道を後輩も歩く 「100歳になっても集まる!」宣言も

Vシネクスト『忍風戦隊ハリケンジャーでござる!シュシュッと20th anniversary』本ポスター (C)2023東映ビデオ・東映AG・バンダイ・東映(C)東映

Vシネクスト『忍風戦隊ハリケンジャーでござる!シュシュッと20th anniversary』本ポスター (C)2023東映ビデオ・東映AG・バンダイ・東映(C)東映

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――そこから、10年が経過しました。
【塩谷】実は焦る気持ちもありました。みんなを巻き込んで20周年企画を100%やるつもりでした。でも、僕らが10周年企画をやり始めたことで、ほかのスーパー戦隊、仮面ライダーも10周年企画をやるようになったんです(笑)。47作品あるので、僕らが10年経過すると、下の子たちも10周年があるんです…。でも「やろう。20周年じゃなくてもいい。『ハリケンジャー2』を作ろう」と言って数年前から奈央とか康平が、いろいろ動いてくれた。すごいなと思ったのが、10周年企画を作ってから、康平はずっと東映さんと仕事をしていてくれた。TTFC(東映特撮ファンクラブ)の番組をやったりとか、ずっとつながっていてくれたおかげで、いろんな話ができる環境があったんです。何回も「無理だ」と断られても、一昨年にやっと1つの方向性が見えて実現できたんです!

――久しぶりの5人での撮影はいかがでしたか?
【塩谷】めっちゃ楽しかったです。約2週間でしたが、毎日が同窓会のような。毎日、イジられて…。ゴウライジャーが本当にヒドいのでイジられすぎて嫌になったこともありました(笑)。でも、そういうのが楽しいんですよね。家族なので。ちなみに、言えませんが京都で新たな伝説が生まれました(笑)。

――10年の深みを感じた部分はありましたか?
【塩谷】みんな大人になりました。結婚して、子どもができたり。芝居も、当時やっていた脚本の読み方ではなかったです。役者として、歌手として、どう生きるのか、円熟した感じがありました。でも、そんなメンバーだけど5人で集まると20年前のバカやっていたころに戻るんです。いろんなことを考えた役の設定も現場に入ると自然に「これだ」ってなりましたね。

――変化を感じたメンバーはいますか?
【塩谷】全然、変わらないです(笑)。みんな、背負っているものが大きくなっている部分では変わっていますが、中身は変わらないです。ステキな輝いている部分は、くすまずに、そのままです。「ちょっとはくすんどけよ」と思うぐらいです(笑)。

――今回は、江戸時代の鷹介のご先祖である鷹之介も演じました。演じる上で心掛けたことは。
【塩谷】いろんなパターンを用意したんですが、これは僕1人が決めるというよりは、5人がどう考えるのか。5人が融合して1つになる。いろいろ悩んでいましたが現場に入って、みんなの顔を見て自然に流れができました。だから芝居、芝居していないんですよね。それが正解じゃないかなと思います。

――楽しみにしているファンにメッセージをお願いします。
【塩谷】『ハリケンジャー』、ついに20周年です。我々が企画して、新作が世に産み落とされます。スーパー戦隊で20周年の企画は世界で初の試みだと思います。今回だけのお祭りじゃなくて、続いていくような作品になっています。周りも少しづつ変わってきて、監督にも「10年後じゃなくて企画考えてすぐ撮ろうよ!」と言っていただけました。すごく優しくて、熱い魂があります。10年前より、心の輪が広がっている実感があります。作品はたくさんの方に見てもらって初めて育っていくと思うので。次の未来のためにも皆さんに観ていただきたいです!『ハリケンジャー』の新作を観て、「今度は、こういうのを」という意見もSNSなどでもらえたらうれしいです。僕らは100歳になっても集まるので(笑)。ぜひ、よろしくお願いします!

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