会場が宮瀬のペンライトカラーであるピンクのペンライトに埋め尽くされる中、これまでの宮瀬の歴史を振り返る映像とともにOvertureが流れ、卒業コンサートの幕が開けた。
純白の衣装に身を包んだメンバーたち14人が登場すると、「ポニーテールは振り向かせない」を披露。あえて“卒業”という歌詞の入った楽曲を選曲し、『卒業コンサート』であることを強く意識させられる1曲目となった。続く「未来があるから」では1曲目の盛り上がりそのままに会場もボルテージをあげる。そして河瀬詩・白沢かなえ・宮瀬・四条月・月城咲舞の蛍光灯再生計画による「タトゥー・ラブ」では、雰囲気を一変させ、キレのあるダンスでクールに歌いきった。
涼花萌・宮瀬・麻丘真央・雨夜音・清井美那・椎名桜月・四条月の紅組による「ハレロ」で伸びやかなダンスを魅せつつ、再び全員集合した「Just here and now」と歌いつなぎ、MCへ。
メンバー全員がそれぞれ自己紹介するコーナーでは、宮瀬が「本当にきょうが来てしまいました。みなさんへの感謝の気持ちがいっぱいです。それを受け取ってください!最後まで盛り上がって行きましょう!」と呼びかけると、会場からは大きな歓声と拍手で応えた。
中盤ブロックは「もう純情は邪魔なだけ」、「悲しみの半分」、「僕のホロスコープ」ときのう発売の新シングルに収録されたユニット曲を中心にセットリストが展開。ライブでひときわ盛り上がる「韋駄天娘」では、ファンからのきょう一番のコールで一体感を見せた。
そしてMCを挟んで後半戦に突入。新曲「あやふやな世界観」からスタートすると、その後「交換条件」「読みかけの漫画」「雷鳴のDelay」と、宮瀬が参加したユニット曲を立て続けにパフォーマンス。「循環バス」では、オレンジの照明でエモーショナルな空気感になる中、曲中にスポットライトで照らされた宮瀬のソロダンスの演出では、送り出すかのようにほかのメンバーが後ろで見守った。
宮瀬から「最後に歌わせていただくのは、きのうリリースした『僕は今夜、出て行く』です。私にとって皆さんの前で行う、最初で最後のパフォーマンス。すてきな曲をいただきました。メンバー14人で歌えること、そして送り出してもらえること、とても幸せに思います。大切に歌います。聞いてください」と呼びかけ、宮瀬にとって最後のシングルとなる楽曲が流れた。
涙を浮かべるメンバーもいる中、思わず涙が溢れてしまう場面もあった宮瀬は、切ない表情も、そして笑顔も見せつつ、一秒一秒をかみしめるように歌い上げ、本編を締めくくった。
会場から、あふれんばかりの“れいにゃん”コールでアンコールを受けると、スクリーンには、宮瀬が声を演じる“立川絢香”をはじめ、メンバーが声を演じるキャラクターが全員集合。立川として「ありがとう、いってきます」と最後のあいさつを告げると、白いドレスをまとった宮瀬が登場し、ソロ楽曲「Moonlight」をセクシーに歌い上げた。
最後のあいさつとして、宮瀬は「手紙を書いてきました」と卒業への心境をつづった手紙を読むことに。メンバーやファン、家族への感謝を伝えつつ「私は卒業して、新たな道へ進みます。憧れていた、女優という夢。挑戦せずに諦めたら後悔すると思いました。無謀だと思う方もいるかも知れませんが、私は頑張り続けたいと思います」とこれからの思いを打ち明けた。
そして何度も涙をぬぐいながら「私はみなさんのことが大好きです。私をアイドルでいさせてくれて、ありがとうございました!そしてこれからも22/7をよろしくお願いします!」と呼びかけた。
最後の曲となった「シャンプーの匂いがした」を涙ながらに、しかし最後は晴れやかな笑顔で歌いきると、「ありがとうござました。またね。」とステージにマイクを置き、振り返らずに会場を後にした。
終演後には、スクリーンには純白のドレスを着た宮瀬と立川が並んだ画像が投影され、ファンからはしばらく“れいにゃん”コールと拍手が鳴り止まなかった。
■宮瀬玲奈 卒業コンサートセットリスト
Overture
M1.ポニーテールは振り向かせない
M2.未来があるから
M3.タトゥー・ラブ
M4.ハレロ
M5.Just here and now
M6.もう純情は邪魔なだけ
M7.悲しみの半分
M8.僕のホロスコープ
M9.今年 初めての雪
M10.韋駄天娘
M11.あやふやな世界観
M12.交換条件
M13.読みかけの漫画
M14.雷鳴のDelay
M15.循環バス
M16.僕は今夜、出て行く
EN1.Moonlight
EN2.シャンプーの匂いがした
