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天海祐希、アダム・クーパーとのタッグで新作書き下ろし舞台『レイディマクベス』

 俳優の天海祐希が、悪女の代名詞のような存在のマクベス夫人を演じる新作舞台『レイディマクベス』が東京と京都で上演されることが発表された。マクベス役で共演するのは、英ロンドン出身の俳優アダム・クーパー。天海は「ポスター撮影でご一緒させていただいたときには、本当にアダム・クーパーさんだ!と(笑)。同じ舞台に立ち、作品を一緒につくることができる、こんなうそのようなことが本当に起こるんだ!と思ったら、どんなこともかなうような気がします」と、意気込みを語っている。

天海祐希がアダム・クーパーとタッグを組んで挑む新作書き下ろし舞台『レディマクベス』上演決定

天海祐希がアダム・クーパーとタッグを組んで挑む新作書き下ろし舞台『レディマクベス』上演決定

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 本作は、ウィリアム・シェイクスピアが『マクベス』の中で描いたレイディマクベス(マクベス夫人)を大胆に解釈。彼女は主人公マクベスの妻という存在で『マクベス』に登場し、その強烈なキャラクターで、時には「国を滅した女」、「悪女」などさまざまな形容を持って語られてきた。

 シェイクスピア作品の中でも有名なキャラクターとなればなるほど、不思議に思われるのが、シェイクスピアはなぜ彼女に名前を与えなかったのか、ということ。『ハムレット』にはガートルード、『オセロー』にはデスデモーナ、『リア王』に至っては2人の夫人を含む3人の娘にしっかり名前がある。

 名前は、人としての存在を証す根本であり、誰もが自分自身の名前を与えられる権利がある。名前がない。「〜の夫人」としてのみの認知。誰かに依存しなければ、自分の存在価値を認めてもらえないような感覚、自分は何者なのか、レイディマクベスは幸せだったのか、そして彼女が本当に手に入れたかったものは何だったのか、その理由を探求したくなったことから、この新作は誕生したという。

 新作を書き下ろしたのは、ジュード・クリスチャン。英国若手の気鋭女性作家の一人であり、演出家でもある彼女は2022/23シーズンのグローブ座でオール女性キャストの『タイタス・アンドロニカス』を演出したばかり。演出は、パルコ劇場オープニングシリーズ第一弾となった渡辺謙主演『ピサロ』や、本年3月寛一郎の初舞台となった『カスパー』、4月末には新国立劇場の新作バレエ『マクベス』を発表したオリヴィエ賞受賞演出家のウィル・タケット。

 天海は「この作品は数年前から企画され、コロナ禍で一度は諦めなければならない状況でしたが、こうして素晴らしいキャストとスタッフの皆さんが集結して形にすることができたことは、それだけこの作品が力を持っているからなのかもしれません」とコメント。

 共演するアダム・クーパーは、昨年のコロナ禍の“鎖国”状態の中、来日し、長期の隔離に耐えて『Singin’in the Rain 〜雨に唄えば』の公演を敢行したことも記憶に新しい。

 そしてレイディとマクベスを取り巻く登場人物たちに、統治者と血縁関係にあることから、常に「特権」という安心感の中で育ち、レイディのそばで強かに生き抜くマクダフ役に鈴木保奈美。幼少期からのレイディを知る彼女の幼なじみであり野心家のバンコー役に要潤。マクベスとレイディマクベスとともに戦場で戦い、二人を「師」として仰ぐレノックス役に宮下今日子。そしてレイディが戦場に出れなくなった要因でもある出産で生まれた娘役を吉川愛。国の統治者ダンカン役に昨年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の大江広元役でその存在感を知らしめた栗原英雄がキャスティングされている。

 東京公演は、よみうり大手町ホールにて10月1日〜11月12日(チケット一般発売は7月15日)。京都公演は、京都劇場にて11月16日〜11月27日(チケット一般発売は10月1日)。

天海祐希×アダム・クーパー、新作舞台『レディマクベス』に(中段左から)要潤、栗原英雄、鈴木保奈美(下段左から)吉川愛、宮下今日子も出演

天海祐希×アダム・クーパー、新作舞台『レディマクベス』に(中段左から)要潤、栗原英雄、鈴木保奈美(下段左から)吉川愛、宮下今日子も出演

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■天海祐希のコメント(全文)

 この作品は数年前から企画され、コロナ禍で一度はあきらめなければならない状況でしたが、こうして素晴らしいキャストとスタッフの皆さんが集結して形にすることができたことは、それだけこの作品が力を持っているからなのかもしれません。

 今は『レイディマクベス』という作品に私が引っ張られている感じですが、初日を迎える頃には私が引っ張っていけるように頑張りたいと思います。

 ポスター撮影でご一緒させていただいたときには、本当にアダム・クーパーさんだ!と(笑)。 同じ舞台に立ち、作品を一緒につくることができる、こんな嘘のようなことが本当に起こるんだ!と思ったら、どんなこともかなうような気がします。だからこそ1公演1公演大事にしていきたいですし、その世界にどっぷりつかりたいと心から思います。

 また、ウィル・タケットさんの演出にも非常に興奮しています。自分の気がつかなかった一面に気づかせてもらえるかもしれないし、知らない世界にも導いてもらいたいと思います。この作品で、いつになっても夢はかなえられたり、自分を成長させられたりということを、身をもって感じたいと思います。

 マクベス夫人といえば“悪妻”というイメージが強いと思いますが、この『レイディマクベス』を観ていただくと、新たなマクベス夫人像が見えてくるかもしれません。毎公演大事に演じていきたいと思います。

■アダム・クーパーのコメント(全文)

 昨年の『雨に唄えば』では来日するだけでも大変なことで、長い隔離期間直後の私たちのステージを日本の皆さんはとてもあたたかく迎えてくれました。新作でしかも100%日本プロダクションへの参加はもちろん初めてで、とても楽しみです。

 レイディマクベス役の天海さんとはこれまでにも何度かお会いしていますが、この作品で改めてお会いして、一緒に仕事をするのがますます楽しみになりました。とても多才で、強く、あたたかい女性。もっと色々な話をしたいし、共に舞台に立つことも夢のようです。

 また、演出のウィル・タケットとは約35年の付き合いで、お互いとてもよく知っています。ウィルの演出は、ビジョンが明確で、予想外の視点から物事をとらえる。俳優として彼の演出のもとで演じるのはやりがいがあります。

 新作のストレートプレイに俳優として出演するのは初めてで、ほかにも私にとって初めてづくしの作品になりますが、日本のすばらしいキャストの皆さんとウィル・タケットが一緒であれば、新しい、すばらしい作品が出来上がると思います。お客様にも気に入っていただけることを願っています。

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