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織田信長×本能寺の変“偉人の大失敗”が現代の教訓に「負けた時にこそ分析」

 BS11『偉人・敗北からの教訓』(毎週土曜 後8:00)が、6月3日より放送される。偉人たちがおかした「歴史的な大失敗」をもとに、教訓を得る新しい歴史バイオグラフィーとなっており、今を生きる人々にとって必見の内容だ。

BS11『偉人・敗北からの教訓』が3日より放送

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 第1回は織田信長、最大の敗北「本能寺の変」。天下獲りまであと一歩に迫った信長は、なぜ最も信頼していた家臣・明智光秀に裏切られたのか。信長敗北の要因と、そこから私たちが学ぶべきものとは。

 桶狭間の戦いで劇的な勝利を飾り、その後も数々のライバルたちを倒してきた信長にとって、人生絶頂期の中で起きた最大の事件が「本能寺の変」。織田家一の家臣にまで出世させ、最も信頼していた明智光秀が起こした最大の裏切り。実は、信長はこれまでも信頼していた人物から数々の裏切りにあっていた。成功者だからこそ陥りがちな信長の思考と、そこから学ぶ教訓とは。

■伊東潤氏&中西悠理インタビュー

――初回収録を終えて?
伊東潤:歴史から学ぶというと、拒否反応を示す方もいるかもしれません。しかしこの番組は、歴史から得られる教訓を誰にでも分かるように話していきます。これまでとは全く違った歴史の楽しみ方ができると思います。

中西悠理:ふつうに生活していてもたくさんの失敗がありますよね。でも、こんなすごい偉人でもこんなところつまずくんだとか、失敗が際立っていて、私たちももっと気をつけないといけないなというヒントをいただきました。

伊東:歴史上の偉人たちを学ぶにあたっては、成功譚より失敗譚の方が役に立ちます。そこには油断、侮り、誤算、誤認、思い込み、思惑違い、勘違いなど、多くの教訓が含まれています。これらは黄金に勝る日本人の資産なのです。

中西:現代に置き換えても使える教訓がたくさんで「ストレスを溜めない」「希望的観測で動かない」とか、あしたからでも仕事をする上で気をつけなきゃということがたくさんあり、偉人をより身近に感じました。

――現代は、負けることを後ろ向きに捉えることが多いですが、この番組を見ると、負けることが次の糧になるし、生きていく上で糧になるという気持ちになりそうです。

伊東:人生に失敗は付き物です。それを恐れていたら進歩はありません。ただ失敗をした時、言い訳したり、他人に責任転嫁してしまっては、人は成長できません。歴史上の英雄や偉人も、驚くほど同じミスを繰り返しています。それはなぜなのか。失敗を自責で考えないからです。失敗を自責で考えることで人は成長するのです。

中西:どうしても、失敗を認めるというと評価が下がるのではないか…というマイナスなイメージがあるのですが、先生もおっしゃっていましたが「負けるが勝ち」みたいな話も、間違いを素直に認めた方が結果的には評価されるということは分かっていても、なかなかできそうでできないことですよね。

伊東:会社の評価を気にして、他人に責任転嫁するのは最低ですね。かつて私はIT業界で営業をやっていたのですが、ある時、お客様のシステムがトラブルによって稼働しませんでした。ところがシステム・エンジニアの連中は責任転嫁ばかりするので、私は頭にきて「すべての責任は営業の私にあります」と言ったところ、お客様は「これが本来あるべき姿だろう」と言って、私を評価してくれました。それからそのお客様とは、強固な信頼関係が築けました。

――これから歴史を学ぶ、若い世代に向けて

伊東:江戸時代のある大名の言葉に「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」というものがあります。これを直訳すれば、「勝ちには、たまたま勝った不思議なものもあるが、負けには、たまたま負けた不思議なものはない」になります。すなわち勝者に勝因はなくとも、敗者には必ず敗因があるということです。何を措いても大切なのは、敗因分析であり、それを習慣的に行える人はぐんぐん成長できますが、「嫌なことは忘れよう」という人は成長できず、同じ失敗を繰り返します。若い方々は失敗するのが当たり前なのだから、失敗して反省して次に生かしていきましょう。

――歴史を勉強していくことで感じること

中西:いわゆる、年表を覚えていく…というものとは違って、偉人たちの人となりに触れて、なぜこうなったのかを学んでいくと、私たちと変わらない人間の話なのだなととても身近に感じます。そういったところが面白いですね。私自身、関西出身ということもあるので、秀吉の失敗は非常に気になります。

■解説・伊東潤(歴史作家)
1960年、神奈川県横浜市生まれ。早稲田大学卒業。外資系企業に勤務後、経営コンサルタントを経て2007年、『武田家滅亡』(KADOKAWA)でデビュー。『国を蹴った男』(講談社)で「第34回吉川英治文学新人賞」を、『巨鯨の海』(光文社)で「第4回山田風太郎賞」と「第1回高校生直木賞」を、『峠越え』(講談社)で「第20回中山義秀文学賞」を受賞。そのほかにも文学賞多数受賞。最新作に『浪華燃ゆ』(講談社)がある。

■進行・中西悠理(キャスター)
関西学院大学卒業。元岡山放送アナウンサー。
子供の頃から歴史漫画を読むことと戦国武将の絵を描くことが趣味で、前身番組の「偉人・素顔の履歴書」の番組MCを務めたことをきっかけに、改めて歴史の面白さを実感。実生活では、頑固な性格(笑)が禍して失敗してしまうことが多いため、「自分に似た偉人を探してしっかり勉強したい」。好きな武将は、黒田官兵衛。

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