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高岩成二&坂本浩一監督、熱すぎる特撮トーク 『眠れる獅子2』キャスティング秘話が続々

 伝説のスーツアクター・高岩成二(54)が主演する『グッドモーニング、眠れる獅子2』が12日からLemino・ひかりTVで配信開始。ORICON NEWSでは、高岩、坂本浩一監督(52)に動画インタビューを実施。共演した特撮レジェンドキャストとの秘話を聞いた。

『グッドモーニング、眠れる獅子2』の(左から)高岩成二、坂本浩一監督 (C)ORICON NewS inc.

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■本作では見習いシェフ役に 新ヒロインの小栗有以にメロメロ

 伝説のスーツアクターとして平成仮面ライダー20作品中、『仮面ライダークウガ』『仮面ライダー響』を除く全ての主役ライダーのスーツアクターを務め、ミスター平成仮面ライダーの異名を持つ高岩が、見た目は冴えないけれど、実は誰よりも強くてヤバいおっさんヒーロー・九條和真を演じる。

 敵組織・秘密結社“アルテミス”のメンバーを演じたのは特撮レジェンド俳優の4人。天才麻酔科医・鷹野マサキ役で『仮面ライダーアギト』の主人公・津上翔一/仮面ライダーアギト役を務めた賀集利樹、美食家セレブ・蜂矢スグル役で『仮面ライダー555』の主人公・乾巧/仮面ライダーファイズ役を務めた半田健人、敏腕弁護士・熊見ヒロト役で『轟轟戦隊ボウケンジャー』の高丘映士/ボウケンシルバー役を演じた出合正幸。さらに無敵の傭兵・黒虎役で史上初の『仮面ライダー』『スーパー戦隊』『ウルトラマン』の3大特撮で変身の偉業を成し遂げたケイン・コスギが登場する。

――『グッドモーニング、眠れる獅子2』のオファー、出来上がった作品を見ての感想をお願いします。
【高岩】ただただ、うれしかったです。『グッドモーニング、眠れる獅子』の1作目が、それだけご好評だったと思いますので、うれしかったです。

【坂本監督】1作目の配信が始まってからの反響がスゴく、続編がすぐに決まったのでうれしかったですね。配信が始まって同年中に、続編が決まって撮影が始まるという異例のスピードは、すごいと思います。もともと狙っていたプログラムピクチャーのような作品がスケジュール的な意味でも実現できてよかったです!

――今回は見習いシェフという役どころです。
【高岩】全く料理をやらないので、そこを狙ったんでしょうね…。絶対に無理だろう、と。前回はヲタ芸。ムチャぶりではあるんですけど、監修の先生についてもらって包丁の入れ方、押し引きも初めて知って勉強になりました。やらないですけど(笑)。

【坂本監督】企画会議の時にプロデューサー陣、脚本家さん含めて、次に高岩さんに何をやらせたいか、から始めるんです。1作目はマネージャー業で芸能界ネタをやったけど、違うことをやってもらって楽しんでもらった方がいいんじゃないか、と。

【高岩】それは僕が楽しむんですか?それとも見ている方が?

【坂本監督】両方(笑)。

【高岩】俺は楽しめないですって…(笑)。困惑でしかなかった(笑)。

【坂本監督】いろいろ試行錯誤する中で、アクションとかけ離れて見えるけど、実は似たような部分があるんじゃないかということでシェフになりました。企画会議は、ジャッキー・チェンやトム・クルーズは何をしたのかから、高岩成二は何をするんだ、という話から始まりました(笑)。

――華麗なフライパンさばきも披露しています
【高岩】手先だけは器用なんです(笑)。

【坂本監督】いろいろ手元で変身アイテムを使いますからね(笑)。

――塩ふりも豪快でした(笑)。
【高岩】まねだけは得意なんです。バイク乗れないのに乗ってる風もうまかったので(笑)。

――新ヒロインは小栗有以さんです。
【坂本監督】キラキラでした。見るのがまぶしいぐらい。

【高岩】よく、こんな端正な顔立ちの女の子が生まれてくるな、って感じでした。前作の渡邉美穂さんもそうでしたし、何をどうすれば、こんなカワイイ女の子が生まれてくるんだろう、と。お父さん目線でした。

【坂本監督】実際年齢も親子ほど離れていますしね(笑)。本当にかわいいです。しかも、アイドルだけじゃなく、お芝居もマジメに取り組んでいます。もともと一緒にお仕事したいと思っていたので、やっと実現できたという喜びがありました。実際にご一緒してみたら、普段の接し方もポジティブで現場が明るくなりました。あれだけの大きなグループでエースとしてやっているので、度胸もついているし、場数も踏んでいる。一緒にお仕事していて楽しかったですね。元気をもらいました!

【高岩】うちら、元気ないですからね(笑)。

【坂本監督】2人合わせて100歳越えてますから(笑)。

――前作から引き続き、高岩さんゆかりのキャストも出演しています。チャーリー役の横山一敏さんもスゴい仕上がりでした…。
【高岩】若干、壊れましたね(笑)。横山はJAC(現在はJAE)の同期で相変わらず楽しい男です。役者として長くやっているので引き出しもいっぱいある。何を出して、それをどう返すのかでいっぱいでした。

【坂本監督】レオタード着て、エアロビやってましたね。

【高岩】やらせたんですよ(笑)。彼がやりたいって言ったわけじゃない(笑)。

【坂本監督】あれも同じく横山さんに何をさせたいか、からスタートしてます(笑)。

【高岩】よかった、あれじゃなくて…(笑)。

■特撮レジェンドキャストとの共演秘話 “光の国”の戦士も登場

『グッドモーニング、眠れる獅子2』の(左から)高岩成二、坂本浩一監督 (C)ORICON NewS inc.

『グッドモーニング、眠れる獅子2』の(左から)高岩成二、坂本浩一監督 (C)ORICON NewS inc.

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――特撮のレジェンドキャストも多数登場します。
【高岩】賀集利樹、半田健人、出合くん、ケイン・コスギ。さらに(『ウルトラマン』シリーズでスーツアクターを務めた)岩田(栄慶)さん。スゴいのを持ってきました。最終バトルはケインで、緊張と楽しみが交錯しました。今まで横並びでヒーローでしたけど(『忍者戦隊カクレンジャー』で高岩はニンジャレッドのスーツアクター、ケインはジライヤ/ニンジャブラック役)、30年越しにやり合った。やっぱり楽しみでしたね。

――ケインさんとのアクションは手に汗握るシーンでした。
【坂本監督】前作の時には佐野岳くんがラスボスを演じました。佐野岳くんの身体能力がものすごかったので、それに匹敵する相手を考えたら自分の中でケインしかいませんでした。ケインだと『カクレンジャー』で高岩さんともつながりがありますし、そういう面でもぜひ参加してほしかったですね。ケインは足技が得意で、高岩さんとはアクションのスタイルも違います。撮影当時は『SASUKE』が終わった直後だったので、バッキバキな状態でスゴかったですね。息も全然切らさずに、年齢を一切感じさせなかったです。

【高岩】確かに切れてなかったですね。俺は息切ればっかりです…。

【坂本監督】自分から見たら高岩さんもすごいですよ!同年代ですけど、あそこまで動けない。スタミナがないですから。

――ケインさんと向かい合った圧はいかがでしたか?
【高岩】『カクレンジャー』当時、彼は18歳。5つ下でツヤッツヤだった。大人になったケインを目の前にしたら威圧感というか、オーラがあった。ちょっと押し負けしそうでした。

【坂本監督】カッコいいですよね、ケイン。

【高岩】カッコいいです。PERFECT。今回、生「PERFECT」聞けました(笑)。

【坂本監督】それでいて、本当にマジメ。実は自分もケインと戦ったことがあるんです。『カクレンジャー』の前に東映ビデオさんで『ザ・格闘王』という作品があって、『ザ・格闘王2』の時に偶然、自分も日本にいて参加させてもらいました。ケインと戦って、蹴られて、海に落っこちているんですよ。

【高岩】そうなんですね!それは見たいなぁ。

【坂本監督】じゃあ、ぜひこの機会にBlu-rayを(笑)。

――続いては、出合さん、賀集さん、半田さんについてもお伺いさせていただければと思います。
【高岩】出合くんは、スーパー戦隊だったので会うことは少なかったです。撮影所だったり、『仮面ライダーW』の映画に敵役で出ているぐらいで、あいさつぐらいでした。倉田アクションの出身なので、アクションは長けている。その呼吸も面白かったです。面白かったのは、いろいろな意味で(笑)。僕とやれることで張り切って、足つっちゃったり(笑)。

【坂本監督】いつも役柄的に怖い役やっているんですけど、本人は天然なんです。自分は直接の先輩なので、なんでも言えます(笑)。こっちがすみませんってなるぐらい張り切ってましたね(笑)。

【高岩】賀集は『仮面ライダージオウ』の時にゲストで来て、その時が本当に久しぶりだった。『アギト』のころの賀集と、今の賀集は俳優さんとしての仕上がりが違う。ザ・アダルト。大人の色気が出ています。今回、初めて悪い役を見ましたけど、うまいなって思いました。すごい俳優になったなと思いました。

【坂本監督】自分は、賀集くんは初めてでした。ずっとアメリカにいたので、平成仮面ライダーは日本から送ってもらって見ていました。なので、今回の仕事を楽しみにしていたんです。本人も自分のことを知ってくれていて、現場でもいろいろとアイデアや意見を出してくれました。銃を使った近接戦ということもあって、難しいアクションでしたが、一生懸命覚えてくれて、全力で挑戦してくれました。すごく楽しくお仕事できましたね。『アギト』を見ていたファンとしても、うれしかったです。

【高岩】半田は変わらないですね(笑)。『555』から20年。当時は10代でしたね。年を重ねて俳優をやりつつ、音楽もやりつつで。ふと思ったのは、そんなに重低音な声だったっけ、という(笑)。『555』の時も低めな声でしたけど、より一層、深くなってました。半田は楽しいヤツなので、面白かったです。

【坂本監督】『仮面ライダージオウ』の時に『555』編をやらせてもらったので、今回で2回目なんです。冗談抜きに『アギト』と『555』が自分の一番好きな平成仮面ライダーなんです。なので『ジオウ』の時もとても楽しかったですね。半田くんには、印象深く面白い役を演じてほしかったんです。今作ではとてもいい役を演じていただき、それにプラスして、ご本人が味をつけてくれました。深みがある魅力的なキャラクターになったと思います。

■まさかのレジェンド・岩田栄慶との共演が実現「光の国の人はすごい」

『グッドモーニング、眠れる獅子2』の(左から)高岩成二、坂本浩一監督 (C)ORICON NewS inc.

『グッドモーニング、眠れる獅子2』の(左から)高岩成二、坂本浩一監督 (C)ORICON NewS inc.

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――特撮ファンが喜ぶのは岩田栄慶さんの出演かと思います。オファーは坂本監督からだったんですか?
【坂本監督】そうです。もともと岩田くんも「高岩さんとお会いしたい」とずっと言っていたので、「機会があれば必ず!」と約束したんです。前作でも共演を探ったんですが、スケジュールが合わずに、中村浩二さんのみの出演でした。今回は、なんとかスケジュールを合わせてピンポイントで来てもらいました。夢の対決が実現して、本人もすごくテンション高く、喜んでましたね。特撮ファンからすると夢の対決ですよね。自分も撮っていて楽しかったですし、喜んでいる岩田くんを見てうれしかったです(笑)。

【高岩】前作の中村さんも、今回の岩田さんも、やっぱり巨大ヒーローなんだな、と。身長も大きいんですよ。中村さんは繰り出すパンチが重くて。岩田さんはリーチが長くて、蹴りが伸びてくるんです。避けながら「うわ、巨大ヒーロー!」って思いました。光の国の人はすごいですね(笑)。

【坂本監督】本人、めちゃくちゃ気合いが入ってましたから(笑)。終わった後も「緊張したけど楽しかった!」と興奮状態でした。

【高岩】本当に楽しかったです。岩田さんもケインも出合くんも僕のスタイルとは違うアクション。それが、どう組み合わさるのが楽しかったです。岩田さんは面識がなくて、はじめまして、でした。現場に行った時に岩田さんの方から近寄って来てくれて「岩田です!よろしくお願いします!」と。

【坂本監督】撮影が終わると高岩さんにインタビュー状態でしたよね(笑)。

【高岩】ずーっと、語ってくれるんです。仮面ライダーを光の国の人が(笑)。

――今回、渡邉美穂さんもアクションに挑戦しています。
【坂本監督】前作の時に「挑戦したい!」と、ずっと言っていたんです。今回は、ぜひやろう!と。撮影前にアクション練習をしたんですけど、自分の経験上、ダンスをやられている方ってアクションを覚えるのも早いんです。本人もやりたくて好きだから、やる気もすごかったですし。短期間でアクションを習得してくれました。玲実のシーンを見てくれた方は「カッコいい!」と思ってくれると思います。

【高岩】僕は横で見ていたんですけど、アクションの経験がない人は切り返しがぬるっとなってしまう。そこは切り返しが早かったです。来年、特撮受けるかいってぐらいキレキレで、銃の構え方もカッコよかったです。

――そのシーンでも、とある仮面ライダーが…。
【高岩】永徳ですね(笑)。

【坂本監督】もうネタ満載です(笑)。

【高岩】好き勝手やって渋滞してました(笑)。永徳と会うのは久しぶりでした。永徳の面を着けていないお芝居も初めて。おいしいところを持っていかれたな、と思いました(笑)。

【坂本監督】あのシーンは永徳くんに出てほしかったんです。現行の仮面ライダーに出演中ですが、奇跡的にスケジュールが取れました。あのキャラの元ネタは真田広之さんの『吼えろ鉄拳』という作品です。衣装も似せたんです。美穂ちゃんが持っている台本の作品タイトルも『吼えろ!青春ハリケーン』という感じで、『吼えろ鉄拳』と広之さんが歌った主題歌の「青春の嵐」を混ぜました(笑)。アクションネタが、たくさん入っているんです。「ここは楽しむところだから自由にやってね!」と。

【高岩】それで、あれか…(笑)。

【坂本監督】ぜひ注目してほしいのは、美穂ちゃんがインタビューを受けているシーンです。後ろに映っている永徳くんの自由な芝居が面白いので(笑)。

――仮面ライダーフォーゼのお面も出てきたり、前作に引き続いて仮面ライダーオマージュシーンもたくさんあります。
【高岩】前回は仮面ライダーWで、今回は仮面ライダーフォーゼ。ここまでやっていいなら、随所に散りばめてもいいなと思って、散りばめました(笑)。

【坂本監督】前作よりも小ネタが多いですね(笑)。

【高岩】ちょっとした仕草なども随所に入れたので、そういうのを探しながら見るのもいいと思います。意図せずうっかり出たのは、やっぱりモモタロスですかね(笑)。

――2があれば3を期待するファンも多くいます。ファンに向けてメッセージをお願いします。
【坂本監督】このシリーズは特撮ファンだけじゃなく、アイドルファン、アクション映画ファンなど、いろいろな方が見ても楽しめる作品になっています。ぜひ、応援していただいて、続編につなげていただきたいです!自分たちは高岩さんが動けなくなるまで続ける気満々です!ぜひ、よろしくお願いします!

【高岩】怖いなぁ(笑)。でも、坂本監督がおっしゃいましたように、続編があるかどうかは、皆さんのお力次第。作品の最後にチャーリーに「次回、頑張れよ」というせりふもあります。後は皆さんのお力で3をよろしくお願いいたします。

――前回はマネージャー、今回は見習いシェフでしたが、次回はやるとしたら?
【坂本監督】エアロビのインストラクターですかね(笑)。

【高岩】50歳越えているので、それを加味してもらっていいですか?(笑) 50歳を越えて定職に着いてないのも問題ですけどね(笑)。

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