俳優坂上忍（55）が6日、自身のブログを更新。5日に心筋梗塞のため87歳で亡くなったムツゴロウの愛称で親しまれた作家の畑正憲さんを追悼した。

　坂上は「ムツゴロウこと…畑正憲さんが逝去された。わたし達の世代は、動物といえばムツゴロウさん。動物番組といえば、『ムツゴロウとゆかいな仲間たち』である」とつづり「で、わたしとムツゴロウさんはといいますと…。動物繋がり…ではなく。最初は、麻雀繋がりだったんです。まぁ、お強い方でした。というか、しぶとい先輩でした。勝負に対する執念とでもいうのでしょうか、ほぼ降りない印象でした」と振り返った。

　フジテレビ系で冠番組『坂上どうぶつ王国』（毎週金曜　後7：00）でMCを務める坂上。「ただ、気がつけば…。『坂上どうぶつ王国』という動物の番組を、わたしが任されるようになり…。それも、同じフジテレビさん。だったら、ご挨拶に伺わねばと…。初回のスペシャルは、北海道までムツゴロウさんに会いに行ったのです」と明かした。

　続けて「久しぶりに、お会いしたムツゴロウさんは…。相変わらず、優しくて怖かったです。質問には、なんでも答えてくださいます。ただ、質問の仕方を間違えると…目の色が変わります。はい、麻雀の時の目になるんです」といい「でも、だから甘えられるんですよね」と伝えた。

　番組で再会した際に「また、会いましょうね」と約束したという。「わたしがもっともっと動物と向き合って、ムツゴロウさんに対しても…。もう少し、胸を張れるようになったら…。必ず会いに来ますからって。で、麻雀をやりましょうって」と回顧しつつ「残念ながら、その約束を果たすことはできませんでしたが…。報告には、いつでも行けますので。でも、まだダメです。全然、足りないので…。もっともっと、精進します！」と結んだ。

　1935年4月17日生まれ、福岡県出身。東京大学理学部で動物学を学び、学習映画制作などを経て、作家に転身。「ムツゴロウ」の名でエッセイや小説などを多数発表した。一方、71年に北海道に移住して「ムツゴロウ動物王国」を誕生させ、フジテレビ系『ムツゴロウとゆかいな仲間たち』シリーズが人気となった。