大阪・朝日放送テレビ（ABCテレビ）のヒロド歩美アナウンサー（31）が27日、夕方のニュース情報番組『news おかえり』（月〜金　後3：45〜7：00　※関西ローカル）に生出演。3月末での退社を控え、この日をもって番組を卒業した。

　『news おかえり』は、昨年4月にスタートし、メインMCを横山太一アナ（36）が務め、ヒロドアナは日替わりMCの月曜日を担当してきた。

　ラスト出演では、横山アナがロケに連れ出し「おもてなし麺馬鹿　ヒロド歩美 卒業スペシャル」と題し、濃厚豚骨ラーメン「無鉄砲」で接待。横山アナは「ABCテレビを辞めるという決断をした“無鉄砲”な後輩にぴったり」と笑わせ、「ABCともめた内情とか聞かなきゃ」「なんでABCのこと嫌いになったの？」と直撃した。

　ヒロドアナは、信頼する先輩アナに「本当にいろいろ書かれてるんだから…」とツッコみながら、同局での9年間に感謝。新人時代の映像も公開され「恥ずかしい」と赤面するなど、関西らしい笑いあふれるラスト出演となった。

　『芸能人格付けチェック』の浜田雅功をはじめ、レジェンド芸能人との共演について聞かれると、ヒロドアナは「本当に寛大なんですよ。この生意気を9年にわたって受け止めてくださる」とにっこり。対象的に、『朝だ！生です旅サラダ』のロケでは「わんこそばを101杯食べた」と、涙ながらに体を張った姿も紹介された。

　バラエティー番組などで活躍する一方、『熱闘甲子園』や阪神タイガースなどのスポーツの現場を駆け回り、“高校野球のお姉さん”と慕われてきた。

　新人当時から知る横山アナが「野球もそんなに詳しくなかったでしょう？」と向けると、ヒロドアナは「12球団言えなかった」と告白。『熱闘甲子園』で高校球児と毎年交流するなか、「つながることがうれしい」とのめりこんだという。取材した選手たちが、WBCで世界一となった。

　番組では、そうした活動を「ライフワークにするため」退社を決意したと説明された。スタジオで花束を贈った横山アナは「悩んで悩んで出した結論、応援するだけ」とねぎらった。ヒロドアナは涙ぐみながら、共演者やスタッフ、関西の視聴者に向け「皆さまに育てていただいた」と感謝を伝えた。

　4月からはテレビ朝日『報道ステーション』（月〜金　後9：54）のスポーツキャスターに就任。系列のABCテレビの画面にも引き続き登場することになる。

　『news おかえり』が「心地よかった」というヒロドアナに対し、横山アナは「報道ステーションは違うと思うな〜」とイジりながら、後輩の飛躍に期待を寄せていた。