2021年12月にモーニング娘。とハロー!プロジェクトを卒業した佐藤優樹(さとう・まさき、23)が、3月29日に1stシングル「Ding Dong/ロマンティックなんてガラじゃない」でソロデビューする。ステージ上での圧倒的な存在感と、ふだんの無邪気さとのギャップでファンを惹きつけてやまない“まーちゃん”に、12歳から10年間在籍したグループから巣立ち、1人での活動に思うことや卒業後のメンバーとの関わりなどについて、率直な想いを聞いた。
■「メンバーが助けてくれてたんだな」ってふつふつと
――前回インタビューしたのはモーニング娘。在籍時の2020年秋で、つんく♂さんの楽曲について話していただきました。
【佐藤】覚えてます! 2020年!? 日が経つのが速いですよね。20歳になってから、ダダダッてすごく速かったです。めちゃめちゃ怖いくらい、1分が1秒に感じるくらい速いです。怒られているときは1分が1時間くらいに感じるんですけどね(笑)。
(2021年12月にモーニング娘。を卒業して)仕事をちょっと休憩じゃないですけど、休ませていただいた時期があったんですよ。そのときも一瞬でした。でも、この取材の前にやっていたコメント収録の時間はすごく長く感じました。メンバーが助けてくれていたんだなと思うことがたくさんあります。
――ソロだと、1人でやらなきゃいけないことばかりですもんね。
【佐藤】そうなんですよ。ノリもツッコミも全部自分でやらなきゃいけなくて。コメント収録や取材を受けていて思ったのは、私が使えないようなことを言ってもメンバーがフォローしてくれていたんですよ。だからやり直すことがあんまりなかったんですけど、今は1人でしゃべっているから、20回くらいやり直している感覚です。
「もうヤだ!」って言っても、結局私がそれを招いちゃっているから申し訳ないなと思って。そうやって「あ、メンバーが助けてくれてたんだな」ってふつふつと、いろんなことに気づかされます。離れてから気づくことが多いかもしれないです。
――2020年に取材した際、佐藤さんはモーニング娘。を卒業したら「この業界から離れたい」と話していました。
【佐藤】言ってました、言ってました。
――そこからソロデビューしようと決意するまでには、どんな経緯があったんですか?
【佐藤】私の目標も、表から去りたいということも、そのときから何も変わってないんですけど、それをするにはまず1回ソロになって、結果を出さないとダメだなということに気づいたんです。
――その目標というのは?
【佐藤】一番先にあるのは、裏方です。それを会社の方に説明したら「だったら、まず自分をプロデュースできるようにならないとダメだよね」という話になって、「そっか!」と思って。裏方になりたいんだったら表でちゃんと結果を出さないと、ということで、これからがスタートという感じです。
――ソロでの活動だと、自分をプロデュースする部分も多くなりますよね。
【佐藤】いやもうプロデュースだなんて、私が根っこだとしたら、それはすごく上にある木の先っぽくらい、全然遠いです。レベルもパワーとかも全部めちゃくちゃ遠いですし、「まだここか、自分」みたいな…。“頑張らなきゃ”だけじゃ何もできないというか、インスピレーションがないと成り立たないことなんだなと思うし、私はまだまだ土から顔が出てない状態なので、まずはモーニングと同じくらいの位置まで頑張っていかないと。それが叶うか叶わないかないかはちょっとわからないけど、やってみようという感じですね。
■米津玄師さんと玉置浩二さんをミックスした人になりたい
――ソロでの活動を始めてから感じる、大変なことはありますか?
【佐藤】一番大変なことは取材ですね(笑)。楽しいんですけど、取材の方に迷惑をかけちゃうんですよ。あとは日本語が苦手なので、しゃべることもレスポンスも苦手で、会話をちゃんとできるようにしなきゃいけないなって考えちゃって。
――大変だけど、イヤではない?
【佐藤】イヤだけど、楽しみです(笑)。自分の語彙力とかはすごくイヤだけど、いつかしゃべれるようになる自分が来るんだったら楽しみだし、でも取材は迷惑かけちゃって(笑)。本当に、メンバーがどれだけフォローしてくれていたかに気づきますよね。
――代わりがいないというか、佐藤さんがやるしかないですもんね。
【佐藤】そうなんですよね。だから玉置浩二さんレベルの肝の座ったすてきな人間にならないと。弱々しいままじゃダメだと思って、ちゃんとしっかりした人間になろうと思います。
――目指すところは、玉置浩二さんなんですね!
【佐藤】そう、精神的には玉置浩二さんです。でもインスピレーションとか、自分の世界観を形にしているのは米津玄師さんだなと思うので、いろんな人を混ぜた人になりたいなと思います。今は米津玄師さんと玉置浩二さんをミックスした人になりたいです。
――どんなアーティストなのか、想像がつかないですね。
【佐藤】確かに、想像はつかないですね。私もつかないです(笑)。
■石田亜佑美&加賀楓がダンスレッスン「基礎からやろうって」
――取材時点では「Ding Dong」のMVが公開されていますが、ソロデビューシングルについてモーニング娘。のメンバーのみなさんから反応はありましたか?
【佐藤】この前、(同期の)石田亜佑美ちゃんと会社で会ったときは「『Ding Dong』見たけど、まーちゃん、ちゃんとダンスやろう」って言われました。「今まで、まーが歌に集中してきたのはわかる。逆に私はダンスを集中してやってきたから、まーにダンスの基礎を教えてあげられる。ソロだからちゃんとやろう」と言われて、加賀(後輩の加賀楓)と亜佑美でダンスを基礎から教えてくれています。
亜佑美が言ったことで、わかりやすかったなと思う説明は「いろんな歌い方があって、私にはそれはできないけど、まーはできるよね? 逆に、まーは1つのダンスの仕方しかできないけど、私はいろんなダンスができるんだ」って。「いろんなダンスの仕方をまーに教えるから、基礎からやろう」と言ってくれて、「今すぐできるとは思ってないから、ちょこっとずつでいいから、ゆっくりゆっくり一緒にやっていこう」って、昨日も4時間くらい教えてくれました。
「Ding Dong」を見てくれた、見てくれなかったというより、注意してくれた人が初めてだったから、亜佑美に本当に感謝しました。同期でよかったなと思うし、この気難しい私に優しくしてくれるのは、加賀と亜佑美くらいなのかなとも思いますね。
インタビュー:東海林その子
【後編につづく】
■「メンバーが助けてくれてたんだな」ってふつふつと
――前回インタビューしたのはモーニング娘。在籍時の2020年秋で、つんく♂さんの楽曲について話していただきました。
【佐藤】覚えてます! 2020年!? 日が経つのが速いですよね。20歳になってから、ダダダッてすごく速かったです。めちゃめちゃ怖いくらい、1分が1秒に感じるくらい速いです。怒られているときは1分が1時間くらいに感じるんですけどね(笑)。
(2021年12月にモーニング娘。を卒業して)仕事をちょっと休憩じゃないですけど、休ませていただいた時期があったんですよ。そのときも一瞬でした。でも、この取材の前にやっていたコメント収録の時間はすごく長く感じました。メンバーが助けてくれていたんだなと思うことがたくさんあります。
――ソロだと、1人でやらなきゃいけないことばかりですもんね。
【佐藤】そうなんですよ。ノリもツッコミも全部自分でやらなきゃいけなくて。コメント収録や取材を受けていて思ったのは、私が使えないようなことを言ってもメンバーがフォローしてくれていたんですよ。だからやり直すことがあんまりなかったんですけど、今は1人でしゃべっているから、20回くらいやり直している感覚です。
「もうヤだ!」って言っても、結局私がそれを招いちゃっているから申し訳ないなと思って。そうやって「あ、メンバーが助けてくれてたんだな」ってふつふつと、いろんなことに気づかされます。離れてから気づくことが多いかもしれないです。
――2020年に取材した際、佐藤さんはモーニング娘。を卒業したら「この業界から離れたい」と話していました。
【佐藤】言ってました、言ってました。
――そこからソロデビューしようと決意するまでには、どんな経緯があったんですか?
【佐藤】私の目標も、表から去りたいということも、そのときから何も変わってないんですけど、それをするにはまず1回ソロになって、結果を出さないとダメだなということに気づいたんです。
――その目標というのは?
【佐藤】一番先にあるのは、裏方です。それを会社の方に説明したら「だったら、まず自分をプロデュースできるようにならないとダメだよね」という話になって、「そっか!」と思って。裏方になりたいんだったら表でちゃんと結果を出さないと、ということで、これからがスタートという感じです。
――ソロでの活動だと、自分をプロデュースする部分も多くなりますよね。
【佐藤】いやもうプロデュースだなんて、私が根っこだとしたら、それはすごく上にある木の先っぽくらい、全然遠いです。レベルもパワーとかも全部めちゃくちゃ遠いですし、「まだここか、自分」みたいな…。“頑張らなきゃ”だけじゃ何もできないというか、インスピレーションがないと成り立たないことなんだなと思うし、私はまだまだ土から顔が出てない状態なので、まずはモーニングと同じくらいの位置まで頑張っていかないと。それが叶うか叶わないかないかはちょっとわからないけど、やってみようという感じですね。
■米津玄師さんと玉置浩二さんをミックスした人になりたい
――ソロでの活動を始めてから感じる、大変なことはありますか?
【佐藤】一番大変なことは取材ですね(笑)。楽しいんですけど、取材の方に迷惑をかけちゃうんですよ。あとは日本語が苦手なので、しゃべることもレスポンスも苦手で、会話をちゃんとできるようにしなきゃいけないなって考えちゃって。
――大変だけど、イヤではない?
【佐藤】イヤだけど、楽しみです(笑)。自分の語彙力とかはすごくイヤだけど、いつかしゃべれるようになる自分が来るんだったら楽しみだし、でも取材は迷惑かけちゃって(笑)。本当に、メンバーがどれだけフォローしてくれていたかに気づきますよね。
――代わりがいないというか、佐藤さんがやるしかないですもんね。
【佐藤】そうなんですよね。だから玉置浩二さんレベルの肝の座ったすてきな人間にならないと。弱々しいままじゃダメだと思って、ちゃんとしっかりした人間になろうと思います。
――目指すところは、玉置浩二さんなんですね!
【佐藤】そう、精神的には玉置浩二さんです。でもインスピレーションとか、自分の世界観を形にしているのは米津玄師さんだなと思うので、いろんな人を混ぜた人になりたいなと思います。今は米津玄師さんと玉置浩二さんをミックスした人になりたいです。
――どんなアーティストなのか、想像がつかないですね。
【佐藤】確かに、想像はつかないですね。私もつかないです(笑)。
■石田亜佑美&加賀楓がダンスレッスン「基礎からやろうって」
――取材時点では「Ding Dong」のMVが公開されていますが、ソロデビューシングルについてモーニング娘。のメンバーのみなさんから反応はありましたか?
【佐藤】この前、(同期の)石田亜佑美ちゃんと会社で会ったときは「『Ding Dong』見たけど、まーちゃん、ちゃんとダンスやろう」って言われました。「今まで、まーが歌に集中してきたのはわかる。逆に私はダンスを集中してやってきたから、まーにダンスの基礎を教えてあげられる。ソロだからちゃんとやろう」と言われて、加賀(後輩の加賀楓)と亜佑美でダンスを基礎から教えてくれています。
亜佑美が言ったことで、わかりやすかったなと思う説明は「いろんな歌い方があって、私にはそれはできないけど、まーはできるよね? 逆に、まーは1つのダンスの仕方しかできないけど、私はいろんなダンスができるんだ」って。「いろんなダンスの仕方をまーに教えるから、基礎からやろう」と言ってくれて、「今すぐできるとは思ってないから、ちょこっとずつでいいから、ゆっくりゆっくり一緒にやっていこう」って、昨日も4時間くらい教えてくれました。
「Ding Dong」を見てくれた、見てくれなかったというより、注意してくれた人が初めてだったから、亜佑美に本当に感謝しました。同期でよかったなと思うし、この気難しい私に優しくしてくれるのは、加賀と亜佑美くらいなのかなとも思いますね。
インタビュー:東海林その子
【後編につづく】
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2023/03/27