1993年の上映から30周年を迎える『映画クレヨンしんちゃん』シリーズの旧作映画19作品をBlu-ray化するプロジェクトが始動している。昨年12月に第1〜3作まで発売されたのを皮切りに、今年2月24日には第6作『映画クレヨンしんちゃん　電撃！ブタのヒヅメ大作戦』までが発売され、1年をかけて隔月で全19作の発売を予定。この度、映画シリーズ30周年を記念し、あの「ぶりぶりざえもん」の名場面集ムービーがORICON NEWS独占で公開された。

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　ぶりぶりざえもんといえば、しんちゃんのお絵描きから生まれたブタのキャラクターで、アシンメトリーのつぶらな瞳に、紫色のスパッツを履き、刀のような千歳飴を常に腰からぶら下げ、渋く色っぽいいい声でがめついことを言う独特な愛きょうを持った、作中でも人気のキャラクター。

　救いのヒーローというわりに、驚くほど役に立たず、さらに卑怯者。実際ピンチになったとき助けを呼んでも、「常に強い者の味方」を自称するため、敵であっても強そうな相手であればとたんに寝返り、裏切りは日常茶飯事。そのため、しんちゃんをはじめとする仲間にボコボコにされることもしばしば。しかし本人いわく「素手で戦えば世界最強」であり、常に威張っている。

　また１日3時間しか働かないと豪語し、稼働の際は独自の高額な“おたすけ料”が発生。毎回「いちおくまんえん」などという法外な値段を請求してくるも、ローン等の分割払いや小切手による支払いも対応しているという謎の配慮（!?）があり、憎めないかわいさを持っている。

　30周年記念でブルーレイ化される1作目から19作目の中で、そんなぶりぶりざえもんが登場する作品は全部で6作品（『ヘンダーランドの大冒険』『ブタのヒヅメ大作戦』『温泉わくわく大決戦』『嵐を呼ぶ　栄光のヤキニクロード』『伝説を呼ぶブリブリ3分ポッキリ大進撃』『オタケベ！カスカベ野生王国』）。

　初登場時から「常に強い者の味方である」という信念を貫き、清々しいほどの卑怯者っぷりを見せる、これぞぶりぶりざえもん！　というシーンは随所にみられ、何度見ても色あせない、中毒的な面白さがある。是非この機会に、過去のクレヨンしんちゃんを見返してみてはいかがだろうか。


(C)臼井儀人／双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 1996
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