BS-TBSは8日、オンラインで2023年春の改編説明会を開催した。改編のテーマとして「オトナを楽しもう。」を掲げた。

　同社の代表取締役社長・伊佐野英樹氏は、「BSは地上波放送と比べて、放送収入も予算も10分の1くらい。だが、面白さも10分の1かと言われるとそうではない」と力説。「出演者の能力や個性に寄り添った番組作りを目指している」とし、「『認知度アップ大作戦』を行い、今後も“BS系エンタテイメント”の制作に力を入れていく」と話した。

　コンテンツ編成局編成部長の高松武史氏は、改編テーマの発表を受けて「目の肥えたオトナたちに届くコンテンツを作っていく」と伝え、2つの新番組『走る別荘！車中泊の旅』（毎週金曜　後9：00）と木曜ドラマ23『僕らの食卓』（毎週木曜　後11：00）を発表した。

　『走る別荘！車中泊の旅』は、過去に5回特番として放送された番組のレギュラー化。キャンピングカーの販売台数が過去最高を記録（※一般社団法人RV協会発表）するなど、“車中泊”の人気が高まっていることを受け、今回のレギュラー化となった。ゲストには第1回から出演しているお笑いトリオ・ロバートの馬場裕之、お笑いコンビ・デカダンスの芦名秀介が決定している。

　『僕らの食卓』は、三田織氏の同名コミックス（幻冬舎）の実写ドラマ化。主人公・穂積豊役を犬飼貴丈が務め、ひょんな出会いから豊と食卓をともにすることになる兄弟・上田穣、種役を飯島寛騎と前山くうがが演じる。高松氏は「BS-TBSとして連続ドラマをスタートさせてから1年、地上波の深夜帯ドラマに匹敵する人気タイトルも生まれてきた」と報告し、「ますますの充実を図っていきたい」と意気込んだ。

　さらに、レギュラー番組『町中華で飲ろうぜ』が毎週月曜よる10時に移行。『吉田類の酒場放浪記』（毎週月曜　後9：00）との“タテ編成”を構築し、“オトナ”への相乗効果を目指す。

　また、同局は4月1日を「よいの日」とし、今月27日から4月1日まで『よいの日WEEK』と名づけたイベントも開催。『吉田類の酒場放浪記』『町中華で飲ろうぜ』『美しい日本に出会う旅』（毎週水曜　後9：00）『おんな酒場放浪記』（毎週金曜　後11：00）のスペシャル放送や、「TBSブランチパーク」と同局の人気番組がコラボした昭和縁日風居酒屋の開店など、放送とリアルイベントをミックスさせた新たな試みを展開する。

　4月1日当日には、『オトナを楽しもう 春のよいの日 生放送スペシャル』を放送。同番組では、総合司会を薬丸裕英、進行を日比麻音子アナウンサーが務める。