人気グループ・嵐の相葉雅紀が、NHK・BS4Kで放送される新シリーズ『陸・海・空 ４Ｋ中継 絶景ぜんぶ見せます！世界自然遺産』（全5回）のナビゲーターを務めることが発表された。

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　今年は、1993年12月に屋久島と白神山地が日本で初めて世界自然遺産に登録されてから30年の節目。これを記念して企画された同番組は、現在日本で登録されている5つの自然遺産（屋久島、白神山地、知床、小笠原、奄美・沖縄）から、陸・海・空の超高精細4K映像を駆使して絶景を中継で見せる長時間の生放送シリーズ。

　相葉は、『嗚呼！みんなの動物園』（日本テレビ系）、『相葉マナブ』（テレビ朝日系）など、生きものとのふれあいやフィールドでの活動をテーマにした番組でも活躍しており、映画『日本列島 いきものたちの物語』（12年）ではナビゲーターを務め、屋久島でヤクザルルの撮影にも立ち会った。その後も、屋久島に足を運んでいるといった積み重ねてきた実績あっての抜てきとなった。

　地球環境問題やSDGsへの関心が高まる中、日本が世界に誇る大自然はどんな魅力を見せてくれるのか。そこからどんな地球の息吹を感じられるのか。今年12月に、NHKの衛星放送が「新BS２K」と「新BS4K」の2波に再編されるが、それに向けたBS4Kを代表する番組となる。

■第１回：水めぐる悠久の森 屋久島
3月18日（土） 前11：00〜後１：30

　黒潮が流れる亜熱帯の海にありながら、雪を抱いた２千メートル級の山々がそびえ、岩がむき出しになった山肌を巨木の深い森が覆う奇跡の島、屋久島。黒潮が雲を沸き立たせ、豊かな水に野生動物が集まり、さながら太古の世界へ迷いこんだかと思わせる原始景観は訪れる人々を圧倒する。超高精細な４Ｋ映像で頂へ、森へ、巨木や水の絶景へ、世界遺産の真っただ中へ案内する２時間半の生放送。

　見どころは、サンゴの海から雪山の高山まで 垂直分布の自然がよくわかるリレー中継。亜熱帯の森や火山島を象徴するモッチョム岳（940メートル）の頂に向かって中継カメラが登山を開始。点在する屋久杉を見ながら、山頂の岩の砦、巨岩の舞台に迫る。山の反対側には、黒潮が流れる海。海中の映像も紹介しながらサンゴの海から雪山まで、ライブを生かした立体的な映像リレーで紹介する。

　また、屋久島は海底の火山活動が生んだ花崗岩の島。そこに黒潮から吹く湿った風が雲を湧きたたせ、雨が降る。日本有数の雨の多い所でもある。その雨や水が苔むした岩や霧に煙る森を育み、豪快な岩と滝の風景を作り出しており、代表的な絶景地が千尋の滝だ。その滝にドローンで空から迫るとさらに奥に階段状の滝が見えてくる。知られざる絶景だ。

　そんな雨の多い島の人々は山に水神を祀り、森を禁足地として守りながら水を治めてきた。しかし江戸時代、島津藩が収入源として森を皆伐、縄文杉など形が悪く売れない木が残った。その木を母木として人々が守り、伐採跡へ若木を移植して森を蘇らせたのが現在の森。その物語を伝える標高1000メートルの森からの生中継も見どころとなる。

■第２回：雨が育む亜熱帯の楽園 奄美・沖縄 （6月放送予定）

　原始的な姿をとどめるアマミノクロウサギやヤンバルクイナなど大陸から離れ分離した島々は貴重な生きものの宝庫。カヌーでマングローブの森に分け入り、亜熱帯広葉樹の原生林の奥深くに潜む生きものたちに迫る。

■第３回：絶景に浮かぶ進化の箱舟 小笠原諸島 （7月放送予定）

　東京から千キロ離れた絶海の島々は、偶然たどり着いた生きものや植物が隔離進化を遂げた進化の宝石箱。父島を中継でむすび、不思議なカタツムリの生態や、サメの棲む入り江や美しいサンゴの大群落の今をライブで体感する。

■第４回 森と海・野生の大集結 知床 （9月放送予定）

　驚異的な密度で生息するヒグマ、それを支えるマスの大回遊、沖合に集結するシャチや海鳥…世界が注目する森と海のつながりを、知床五湖をベースに船やドローンで中継リレー。原生自然の生態系を陸・海・空から立体的に紹介。

■第５回 ブナの聖域・命の宇宙 白神山地 （10月放送予定）

　氷河期に地球上から姿を消した原始的なブナ林が奇跡的に生き残る山域。豪雪に適応したイヌワシ、カモシカなどの希少な動物が生息する。マタギなどの人と共に暮らす森や神秘的な青い池・十二湖青池などを紹介。全国の世界自然遺産とも連携してシリーズのフィナーレを飾る。