俳優の西岡徳馬(76)が1日、東京・曳舟文化センターにて行われた舞台『「画狂人 北斎」−2023−』の公開ゲネプロに参加し、共演の雛形あきこ、演出家の宮本亞門氏とともに報道陣の取材にも対応した。
西岡は、はじめに「私の演劇人生、55年…くらいですかね。その集大成をお見せしようと思い、きょうは朝から牛嶋神社に行ってお参りをしてきました」と、北斎の縁の地を訪ねたことを明かし、「意気込みは最高潮に達しています」と気合いのほどを伝えた。
さらに、「北斎さんは死ぬまで『まだ足りねぇ』と言っていて、『100歳をすぎたらやっと動き出すような“生きた絵”が描けるかな』という生き方をしていた」と北斎の人柄を解説した上で、「不安はありません。ハッキリ言って不安を感じている場合じゃなくて、不安を通り越した先にまだなにかあるんじゃないかと探っているから。自分でも珍しい芝居だなと思う」と笑顔を見せた。
北斎の人生観から刺激を受けたといい、役作りに関しては「私も俳優をやっていて、『頂点だな』と思ったことは一度もなくて。周りから『もう頂点でしょ。そろそろ引退ですか』なんて言われたこともあるけど、自分の中ではまだまだなんです。僭越ですけど、そういう点で北斎さんと同じ生き方をしていると思うので、自分の生き方そのものを出せばいいのかなと思っています」と力を込めた。
本番衣装を着た感想を聞かれた際には、「家に帰ったらいつもこんな感じなんでね」と冗談っぽく笑いつつ、「家では絶対にセリフを読んだりしない。初日には必ず家族が観に来るので、セリフとかを聞かせちゃうのも申し訳ないじゃない?だから台本を読むときはいつも黙読か、車の中で。今回も驚かせたいですね」とこだわりを明かす場面もあった。
本作では北斎の晩年が描かれるが、西岡はその姿に自身の俳優人生も重ね合わせ、「人生、『これでいい』なんてことはないです。『まだなにかあるんじゃないか』と。残念ながら肉体は朽ち果てていくわけだけど、死ぬときも前向きに倒れたい」と目を輝かせた。
同作は、葛飾北斎を愛する宮本氏が2017年に発表した朗読劇『画狂人 北斎』をストレートプレイ化したもので、2018年の初演以降、たびたび上演されてきた。今作では新たに主人公の葛飾北斎を西岡、娘のお栄を雛形が演じるほか、高井鴻山役と柳川時太郎役を馬場良馬、柳亭種彦役を水谷あつし、現代を生きるオリジナルキャラクター・北斎研究家の長谷川南斗役を津村知与支、長谷川の弟子・峰岸凜汰役を谷佳樹が演じる。
あす2日に同所にて行われるプレビュー公演を皮切りに、3月22日から26日まで東京・紀伊國屋ホールでの凱旋公演まで、全国13ヶ所で上演される。
西岡は、はじめに「私の演劇人生、55年…くらいですかね。その集大成をお見せしようと思い、きょうは朝から牛嶋神社に行ってお参りをしてきました」と、北斎の縁の地を訪ねたことを明かし、「意気込みは最高潮に達しています」と気合いのほどを伝えた。
さらに、「北斎さんは死ぬまで『まだ足りねぇ』と言っていて、『100歳をすぎたらやっと動き出すような“生きた絵”が描けるかな』という生き方をしていた」と北斎の人柄を解説した上で、「不安はありません。ハッキリ言って不安を感じている場合じゃなくて、不安を通り越した先にまだなにかあるんじゃないかと探っているから。自分でも珍しい芝居だなと思う」と笑顔を見せた。
北斎の人生観から刺激を受けたといい、役作りに関しては「私も俳優をやっていて、『頂点だな』と思ったことは一度もなくて。周りから『もう頂点でしょ。そろそろ引退ですか』なんて言われたこともあるけど、自分の中ではまだまだなんです。僭越ですけど、そういう点で北斎さんと同じ生き方をしていると思うので、自分の生き方そのものを出せばいいのかなと思っています」と力を込めた。
本番衣装を着た感想を聞かれた際には、「家に帰ったらいつもこんな感じなんでね」と冗談っぽく笑いつつ、「家では絶対にセリフを読んだりしない。初日には必ず家族が観に来るので、セリフとかを聞かせちゃうのも申し訳ないじゃない?だから台本を読むときはいつも黙読か、車の中で。今回も驚かせたいですね」とこだわりを明かす場面もあった。
本作では北斎の晩年が描かれるが、西岡はその姿に自身の俳優人生も重ね合わせ、「人生、『これでいい』なんてことはないです。『まだなにかあるんじゃないか』と。残念ながら肉体は朽ち果てていくわけだけど、死ぬときも前向きに倒れたい」と目を輝かせた。
同作は、葛飾北斎を愛する宮本氏が2017年に発表した朗読劇『画狂人 北斎』をストレートプレイ化したもので、2018年の初演以降、たびたび上演されてきた。今作では新たに主人公の葛飾北斎を西岡、娘のお栄を雛形が演じるほか、高井鴻山役と柳川時太郎役を馬場良馬、柳亭種彦役を水谷あつし、現代を生きるオリジナルキャラクター・北斎研究家の長谷川南斗役を津村知与支、長谷川の弟子・峰岸凜汰役を谷佳樹が演じる。
あす2日に同所にて行われるプレビュー公演を皮切りに、3月22日から26日まで東京・紀伊國屋ホールでの凱旋公演まで、全国13ヶ所で上演される。
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2023/02/01