俳優の吉岡里帆が、2023年1月15日に、芸能生活10周年と30歳を迎えることを記念してWアニバーサリー写真集『日日（にちにち）』（マガジンハウス）を発売する。このほど応じたインタビューで作品に込めた思い、そして近づく30代への抱負を語ってくれた。

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　Wアニバーサリー写真集には、20代ラストの一年間を追いかけた密着フォトや、まるで一緒に旅をしているかのような時間を、大辻隆広氏が切り取り、役を纏っていない「吉岡里帆の素」をこれでもかというほど詰め込んだ。

　写真集は、「心を解放させる島への旅」「吉岡里帆を紐解く読みもの」「私服でのプライベートポートレート」の3部構成。1部は「島への旅」で、吉岡と一緒に、旅に出る。舞台は長崎県の五島列島、福江島。10 年前から変わることのない無邪気な笑顔も、息をのむように美しい光景も、朝、昼、夜、それぞれの時間、空間で見せるドキッとする表情、解放感のある表情を撮り下ろした。

　2部は、幼少期から現在までの30年間を振り返るBiography、 ロングインタビュー、マネージャーとの対談、本気のオフショット、 温もりのある言葉集……など、読み応えたっぷりに収録。3部は、29歳の誕生日を迎えた瞬間から、20代最後の一年間を追いかけた、密着ポートレート。冬、春、夏、秋。季節を感じながら散歩した私服でのポートレートは必見だ。

――写真集に込めた思い、見どころを教えてください。
一番のポイントとしては、29歳の誕生日から密着していただいて、一年間の時間経過が分かる仕上がりになっています。子どもの頃から今までの時間を振り返るような読み物のページが充実していたり、五島列島での写真も入っていたり。とても厚みのある写真集になっていて個人的にも満足しています。

――改めて「吉岡里帆」ってどんな人だと思いますか？
一言で言うのは難しいけど…、仕事を振り返ってみると、チャレンジすることを大事にしてきたなと気づきました。あとはいろんな場所で撮影してきましたけど、やっぱり自然の中で写真を撮るのがすごい好きなんだなとか。人間関係の面でも、同じ人とずっと構築しながら仕事をしてきたということもあって、理解者が周りにすごく増えて、小さい一歩を本当にたくさん積み重ねてきたんだなって思いました。

――長崎・五島列島でのグラビア撮影はいかがでしたか？
五島列島は、静弱と瑞々しさ、澄んでる雰囲気がすごく心地よかったです。最終日に撮影した海が見たことないぐらい綺麗で忘れられない景色になりました。

――印象に残っている撮影エピソードを教えてください。
撮影初日に鬼岳という巨大な丘のような場所に行ったんですけど、その景色が海外のようにひらけた景色で山の色味も濃くて、東京では味わえないような風の吹き方もあって、背中を押されるような感覚になりましたね。

――密着や撮影で“自分の素を見せる”ことに恥ずかしさはありましたか？
普段は緊張感を持って仕事をしてるタイプだと思います。その反対に身内や心許した人には、何でも見せられるというか、何でも知ってほしいという気持ちになるんです。そんな一面が写真集にも反映されてるのかな？　普段から近しい人に見せるような表情とかがこの作品には入ってるなと思います。

――30代へのイメージを教えてください。
30代は“自由”っていうイメージですかね。自信や経験、培ってきたものがベースにあるからこその自由がある、みたいな。子どもの頃とはまた違う、大人ならではの自由があるなっていうイメージです。

――20代は目の前の仕事以外にあまり余裕が持てなかったということですか？
そうですね。やっと仕事脳とプライベートを切り替えれるようになってきたなと思います。遅いですかね？（笑）。

――30代になってから挑戦してみたいことはありますか？
いろいろありますけど、ずっと言ってるのは英会話です。スキューバダイビングもやりたいですし、スカイダイビングもいいですね。あとは陶芸と味噌作りも！（笑）。習い事としてチャレンジしてみたいです。

――最後にファンに向けてメッセージをお願いします。
デビューしてから元気に仕事ができたのは、本当に応援してくださってる皆様のおかげです。そういう皆様に楽しんでいただけるような一冊になるよう、 チーム一丸となって作りました。これからも挑戦を辞めずに面白い作品を残せるように、という決意の一冊でもあります。そういう思いを受け取ってもらえたらうれしいです。