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前千葉県知事の森田健作、台湾の教育省から感謝状「次は私が日台共同で映画を製作したい」

 前千葉県知事の俳優・森田健作(72)が7日、台湾・台北のホテルで行われた国際教育会議に参加し、台湾の教育部(教育省)の潘文忠部長から「台日教育に多大に貢献した」として感謝状を贈呈された。

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 同地であす8日まで開催のイベント「台日教育交流20周年」に出席し、授賞式後には「新世紀台日学校友好宣言」が締結された。森田は「立場は違っても、これからも千葉県、しいては日本と台湾の相互交流を通して、特に若い世代での友情を育んでいけるように努力したい」と語った。なお、感謝状は当初、蔡英文総統から授与することになっていたが諸事情で出席が見送られた。

 台湾は、グローバル時代の到来を受け、2002年から海外への教育旅行を奨励している。森田は千葉知事時代に「千葉県は成田空港という国際空港もありポテンシャル(潜在性)が高い。人と物の流れを作り出すことが大きな発展につながる」と、これに賛同・尽力。東日本大震災後の困難を乗り越え、友情を育んできた。

 14年に訪台した際には、台湾国際教育旅行連盟で総会長と会い「次世代の日台交流のため若者同士が自由に交流できる舞台として、さらに教育旅行を促進し絆を深めることが重要」と訴えた。

 こうした結果、千葉県内では、森田が知事就任当時ゼロ件だった中高生の教育旅行が3期12年で63校、のべ1万7898人まで増加(20〜22年は0件)。台湾からは158校のべ5712人となっているという。

 知事を退任した森田は「参加した台湾大学生にはフェイスブックやツイッターなどSNSを活用して千葉県観光の魅力を発信してもらってきた。次は私が日台共同で映画を製作したい」と語る。台湾の教育部も「台日教育交流20周年」の記念イベントを通じて「台湾を訪問する日本の高校生の誘致をさらに促進したい」と意欲を見せた。

 一方、森田はこれまで、台湾をはじめ、マレーシア、タイ、シンガポールなど、アジア各地で千葉県のトップセールスに励んできた。東日本大震災による東電福島第一原発事故によって、各国が農産物に輸入規制を行ったのがきっかけ。「農水産物の輸出拡大を図るのは千葉県にとっても大きな悲願。輸入規制の解除に向けて地道に交渉して行くことが私に与えられた使命」と言い続けてきた。

 原発事故から10年超が経って、トップセールスが功を奏し、タイやマレーシアは規制を完全に解除。残った台湾についても「森田氏は知事時代に2度も訪台してきたが、知事退任後も独自のネットワークで交渉を続けてきた」(千葉県の産業経済の関係者)。その甲斐もあって、今年2月に台湾も規制を緩和した。千葉県産農林水産物・食品(日本酒除く)については放射性物質検査報告書や産地証明書などの添付を条件に、輸出が解禁となった。

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  • 森田健作
  • (左から)台湾教育部の潘文忠部長、森田健作、

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