音楽プロデューサー・小林武史氏が7日、オンラインで行われた渋谷アイデア会議『SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA 2022』（SIW）のオープニングセッションに出席した。

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　カンファレンスや体験プログラムを実施する『SIW』は「アイデアと触れ合う、渋谷の6日間。」を題し、8〜13日まで開催される。オープニングセッションには小林氏のほか、長谷部健・渋谷区長、SIWエグゼクティブプロデューサーの長田新子氏、金山淳吾氏が参加し、「クリエイティビティ（創造性）はどこからやってくるのか」をテーマにトークした。

　小林氏の“弟子”を自認している金山氏は、ともに活動する中で「反応力と高速学習力、納得のいく筋道を描く構想力が大事」と学んだという。行動することをためらわず「人に連絡するとか、聞いてみるとか、1回自分のアイディアや意見を自分の立場でしゃべってみる。クリエイターはアイディアが降ってくるイメージがあったが、降ってこない。何かに反応する準備ができていたり、学びが足りなかったら人に聞くという傾聴力が大事なんだなと学んだ」と自身の経験を交えて語った。

　これを受け小林氏は「僕はよく誤解をされるが、かなりワンマンな、強いリーダーシップで（人を）動かしてると思われるが、割りとファシリテーターみたいなところがある」と説明。「インプットとアウトプットがあって、それを一から全部埋めていくんじゃなく、基本的にはあぶりだしていく作業」とし、それは「一つの楽曲をつくったり、一枚のアルバムをつくったり、一つのステージを構成するときの作り方でもあり得る」と明かす。

　続けて「クリエイティブはどこから起因するものが生まれるかわからない。そこにある程度ピュアな思いで従うことが大事。そこに気づきがある」と秘訣を語った。

　『SIW』では、初日の8日に元egg編集長・赤荻瞳さんとモデル・ゆうちゃみが登壇する「SIW×渋谷女子インターナショナルスクール　連携プログラム発表会」、国内外から注目される次世代の預言者が、あるべき21世紀のシナリオを自由放談する「新しい未来のつくり方」を開催する。

　9日はあらゆるコンテンツがオリジナルの臨場感のまま体験できる未来について中川翔子らが語り合う「未来のエンターテイメント―クロスリンガル音声合成による新しい体験―」、10日は多様性を尊重する街づくり、集まる個性、その先についてじっくり語る「DIVERSITY CITY SHIBUYA―当たり前ってなに？ 渋谷区長とryuchellが今伝えたいこと。」を実施する。