お笑いコンビ・オジンオズボーンの篠宮暁による大好きな特撮に特化したコラム『オジンオズボーン篠宮暁の特撮ヤベーイ!』。第9回は、配信後も話題が続く『仮面ライダーBLACK SUN』について篠宮も止まらない熱い思いを語る。
配信開始直後からとてつもない反響のあった『仮面ライダーBLACK SUN』。しばらく経ってもトレンドに上がり続けるなど大きな話題を呼んだ。一挙10話配信され見るのを止めるタイミングが見つからず結局一気に見てしまっま自分だが、10話のドラマを見たというよりかは440分の1本の映画を見たという感覚の方が強く残った。
前回、内容については配信開始直後ということもあり深くは触れなかったので今回は特に印象に残ったところを中心に触れていきたいと思う。まず10話全体を見て驚いたのはBLACK SUNの姿の変遷だ。事前に出ていた映像には生物感が全面に押し出されつつもヒーローとしてのかっこよさを強烈に感じる姿が映し出されており、全話ともこのBLACK SUNが躍動するものだと思っていたが、一話に出てきたBLACK SUNはそのBLACK SUNではなかった。より生物感丸出しでカッコいいかと言われれば首を縦に振ることを躊躇してしまう、仮面ライダーというよりかはむしろ怪人然としたバッタ男の姿だった。この姿への驚きは実は初めてではない。バッタ男の姿は1987年のオリジナルの『仮面ライダーBLACK』の一話目に実は出てきている。BLACKへの変身の途中によろめきながら画面に映る異形の姿は相当インパクトのあるシーンだったし、その後のBLACKへの変身シークエンスの中では毎回一瞬だけバッタ男の顔が映り、BLACKならではのこの演出は非常に印象的である。
今回、このバッタ男が一瞬だけの登場だった過去作とは違いBLACK SUNでは前半のしばらくを彩る。そしてこの形態の時には変身ポーズは取らない。その変身の仕方は怪人そのもので戦い方も噛み付く、引きちぎるなど、到底日曜日の朝には流れることはない戦闘シーンばかりだった。ところが5話で葵がビルゲニアによって怪人にされてしまったことにより光太郎が激昂し、最高の場面で画面から聞こえてきたのは「許さん」の声。そしてついに歓喜の瞬間、変身ポーズがここでお披露目され、ようやくバッタ男から一気にヒーロー然とした仮面ライダーBLACK SUNを見ることができたのである。
BLACK SUNは複眼が黒いのが特徴なのだが、やはりBLACK好きとしては赤い複眼が好きというのが正直なところ。別に赤目に期待してたわけでもなかったがそこをしっかりと汲んでくれたのは9話。クジラ怪人によって蘇生(思いっきりオリジナルのオマージュ)され立ち上がったBLACK SUNの目がしっかりと赤く輝いていた。さらにはBLACK SUNにはなかった胸のあのマークが葵の血で書かれ、復活とともに浮かび上がるというなんとも胸アツな展開に興奮した。ここのシーンの解釈は人それぞれだと思うが、自分はゴルゴムのマークに終わらない戦いということでインフィニティのマークが使われていたが光太郎が復活しそうな時に葵は光太郎に怪人と人間の戦いを終わらせてほしいという願いを込めてインフィニティマークを半分にしたあのマークを書いて、ピリオドを打ってほしいと願ったのではないかと感じた。つまりここでBLACK SUNが始めてヒーローになった瞬間だったのではないだろうか。
この最高潮のところから10話のオープニングへ。最初目を疑った。「あれ? 開いた。とても見たことがある開き方。これひょっとして? 足元映った。まさか流れないよね? あの音楽がまさかね? テーンテーンテケテーンテーン。うわ、流れた! やる気だ、これはオリジナルのオープニングを再現するつもりだ。でもまさか倉田てつをさんの歌声は聞こえてこないよな? うおっ! てつをぉぉおお!! バトルホッパー光ったぁぁー!! そっからこのアングルも? あのアングルも? 最後は? 最後は? あっ!!! トンネル入った!!! そこからのバトルホッパーの光る目ドーン!!」。ストーリーの面白さもさることながらファンサービスまで完璧。創世王の出自、信彦の心の移り変わり、信彦演じる中村倫也さんの半端ない色気、ずるいほどおいしすぎたビルゲニア、口にしてみたくなったヘブン、そして衝撃のラストなどまだまだ語りたいことは山ほどある『仮面ライダーBLACK SUN』。まだ見てない方は今すぐに。
配信開始直後からとてつもない反響のあった『仮面ライダーBLACK SUN』。しばらく経ってもトレンドに上がり続けるなど大きな話題を呼んだ。一挙10話配信され見るのを止めるタイミングが見つからず結局一気に見てしまっま自分だが、10話のドラマを見たというよりかは440分の1本の映画を見たという感覚の方が強く残った。
前回、内容については配信開始直後ということもあり深くは触れなかったので今回は特に印象に残ったところを中心に触れていきたいと思う。まず10話全体を見て驚いたのはBLACK SUNの姿の変遷だ。事前に出ていた映像には生物感が全面に押し出されつつもヒーローとしてのかっこよさを強烈に感じる姿が映し出されており、全話ともこのBLACK SUNが躍動するものだと思っていたが、一話に出てきたBLACK SUNはそのBLACK SUNではなかった。より生物感丸出しでカッコいいかと言われれば首を縦に振ることを躊躇してしまう、仮面ライダーというよりかはむしろ怪人然としたバッタ男の姿だった。この姿への驚きは実は初めてではない。バッタ男の姿は1987年のオリジナルの『仮面ライダーBLACK』の一話目に実は出てきている。BLACKへの変身の途中によろめきながら画面に映る異形の姿は相当インパクトのあるシーンだったし、その後のBLACKへの変身シークエンスの中では毎回一瞬だけバッタ男の顔が映り、BLACKならではのこの演出は非常に印象的である。
今回、このバッタ男が一瞬だけの登場だった過去作とは違いBLACK SUNでは前半のしばらくを彩る。そしてこの形態の時には変身ポーズは取らない。その変身の仕方は怪人そのもので戦い方も噛み付く、引きちぎるなど、到底日曜日の朝には流れることはない戦闘シーンばかりだった。ところが5話で葵がビルゲニアによって怪人にされてしまったことにより光太郎が激昂し、最高の場面で画面から聞こえてきたのは「許さん」の声。そしてついに歓喜の瞬間、変身ポーズがここでお披露目され、ようやくバッタ男から一気にヒーロー然とした仮面ライダーBLACK SUNを見ることができたのである。
BLACK SUNは複眼が黒いのが特徴なのだが、やはりBLACK好きとしては赤い複眼が好きというのが正直なところ。別に赤目に期待してたわけでもなかったがそこをしっかりと汲んでくれたのは9話。クジラ怪人によって蘇生(思いっきりオリジナルのオマージュ)され立ち上がったBLACK SUNの目がしっかりと赤く輝いていた。さらにはBLACK SUNにはなかった胸のあのマークが葵の血で書かれ、復活とともに浮かび上がるというなんとも胸アツな展開に興奮した。ここのシーンの解釈は人それぞれだと思うが、自分はゴルゴムのマークに終わらない戦いということでインフィニティのマークが使われていたが光太郎が復活しそうな時に葵は光太郎に怪人と人間の戦いを終わらせてほしいという願いを込めてインフィニティマークを半分にしたあのマークを書いて、ピリオドを打ってほしいと願ったのではないかと感じた。つまりここでBLACK SUNが始めてヒーローになった瞬間だったのではないだろうか。
この最高潮のところから10話のオープニングへ。最初目を疑った。「あれ? 開いた。とても見たことがある開き方。これひょっとして? 足元映った。まさか流れないよね? あの音楽がまさかね? テーンテーンテケテーンテーン。うわ、流れた! やる気だ、これはオリジナルのオープニングを再現するつもりだ。でもまさか倉田てつをさんの歌声は聞こえてこないよな? うおっ! てつをぉぉおお!! バトルホッパー光ったぁぁー!! そっからこのアングルも? あのアングルも? 最後は? 最後は? あっ!!! トンネル入った!!! そこからのバトルホッパーの光る目ドーン!!」。ストーリーの面白さもさることながらファンサービスまで完璧。創世王の出自、信彦の心の移り変わり、信彦演じる中村倫也さんの半端ない色気、ずるいほどおいしすぎたビルゲニア、口にしてみたくなったヘブン、そして衝撃のラストなどまだまだ語りたいことは山ほどある『仮面ライダーBLACK SUN』。まだ見てない方は今すぐに。
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- 1. 『篠宮暁の特撮ヤベーイ!』第1回「圧倒的な強さで魅了する仮面ライダーギーツ」
- 2. 西島秀俊&中村倫也の『仮面ライダーBLACK SUN』に期待すること 【篠宮暁の特撮ヤベーイ!】第4回
- 3. 桐山漣&菅田将暉だけじゃない『仮面ライダーW』の魅力とは 【篠宮暁の特撮ヤベーイ!】第5回
- 4. あの有名シンガーたちも担当 主題歌から見る「仮面ライダー」作品 【篠宮暁の特撮ヤベーイ!】第6回
- 5. 『仮面ライダーBLACK SUN』POP UPイベントで大興奮 【篠宮暁の特撮ヤベーイ!】第7回
- 6. 『仮面ライダーBLACK SUN』ネタバレなし感想 描かれているものとは 【篠宮暁の特撮ヤベーイ!】第8回
- 7. 【ネタバレあり】『仮面ライダーBLACK SUN』の最終話に衝撃のOP 【篠宮暁の特撮ヤベーイ!】第9回
- 8. 『特撮のDNA〜仮面ライダーBLACK SUN 覚醒〜』展に行ってみた 【篠宮暁の特撮ヤベーイ!】第12回
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2022/11/06