俳優の細貝圭（37）、山本涼介（27）、鳥越裕貴（31）が8日、東京・渋谷のCBGK シブゲキ!!で舞台『最後の医者は桜を見上げて君を想う』の公開ゲネプロを行い、舞台あいさつに登壇した。

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　細貝は「この作品を皆さんを皆さんの前で上演できることをうれしく思っています」と感慨を語り、山本は「この後から始まるのでしっかり備えて、良い作品を届けられるように精いっぱい頑張りたいと思います」と張り切った。鳥越は「とにかく一生懸命がんばります」と元気いっぱいのトークで盛り上げた。

　終末医療という重いテーマについていきなり問われ、細貝がどぎまぎすると、山本と鳥越は「座長！」と呼びかけ。細貝は「人生というものは、生まれてから亡くなるまでの間、決断に迫られる。亡くなるときまで決断なんだな、と作品を通して思うところがありました」と思いを語るも、どんどん尻すぼみに声が小さくなった。鳥越が「よかってんけど、もうちょっと頑張らんと！座長やねんから」とツッコむと、細貝は「昔のチーフマネージャーがそこにいるんで緊張してきて…」と個人的な理由を明かし、笑わせた。

　続いて山本が話し始めると、細貝が「フラフラすな！」と揺れを静止。再び山本が口を開こうとすると、今度は鳥越が「フラフラせい！もう1回ぐらい来い！」とちゃちゃを入れた。これに山本が「めんどくさいオジさんが2人…」と漏らすと、2人は「お前だって、アラサーやんか！」と返し、笑いに包まれていた。

　改めて山本は「繊細に扱わないといけないなと思う。見ている人の中に、そういう経験をしている人がいると思う。そういう人に響けばいいな。僕も母親が1度、がんになっている。身近な人がそういう病気になったり、もしかしたら自分がなるかもしれない。見終わった後に、人それぞれ思うところがあると思う。これからの人生において、1つのなにかになればいいな」と話していた。

　鳥越は「実は僕も周りにがんになった方がいた」と明かし、「おじいちゃんがなったときも死ぬほど泣いた。丁寧に繊細に演じられたらいいな、と終末医療という作品に取り組んでいます」と作品かける思いを語っていた。

　舞台『最後の医者は桜を見上げて君を想う』は、死を肯定する医者×生に賭ける医者、対立する2人の医者と患者の最後の日を描く医療ドラマ。きょう8日から11日まで同所で。

　そのほか、舞台あいさつには今泉佑唯、佐々木ありさ、本西彩希帆（劇団4ドル50セント）、大串有希も出席した。