きょう2日放送のTBSテレビ系朝の情報番組『THE TIME,』（月〜金　前5：20）で、先日番組の降板が発表された俳優・香川照之が動画で謝罪した。

　香川は「報道されております件で、多大なるご迷惑をおかけしておりますことを重ね重ねお詫び申し上げます。本当に申し訳ございません」と謝罪した上で、「私がこの愛する『THE TIME,』の司会として出演することはふさわしくないと判断いたしました」と伝えた。香川の代わりに司会を務めた安住アナからは、きのうお昼すぎに収録した動画であることが説明された。

　安住アナは冒頭、「さて、番組をご覧のみなさんにお知らせがあります。昨日発表した通り、香川照之さん、きょうから番組の出演を取りやめます。きょうは私が、来週からは江藤、杉山、宇賀神3人のアナウンサーが担当いたします。どうぞご了承ください」と伝えていた。

　香川は、一部週刊誌で“性加害疑惑”が報じられ、先月26日放送の同番組で「この度は、一部週刊誌報道におきまして、私事でお騒がせいたしまして、皆さまにご迷惑、ご心配、ご心痛をお掛けし誠に申し訳ございません」と謝罪していた。

　同局はきのう2022年10月改編記者発表をオンラインで実施し、同番組の金曜MCを務める香川の降板を改めて発表。「『THE TIME,』は、様々なニュースをお伝えする情報番組として、視聴者の皆様に不信感や疑念を持たれることがあってはならないと考えており、所属事務所と協議したうえで、番組には出演しないことになりました」と説明していた。

　“後任”については「江藤愛アナを中心にお送りする」とし、現状江藤アナ以外のMCを立てる予定はないという。

【香川照之　コメント全文】
報道されております件で、大変なる騒ぎを起こし、多大なるご迷惑をおかけしておりますことを重ね重ねお詫び申し上げます。本当に申し訳ございません。今回の件の報道にあります当事者の方々はもちろん、私の今までの人生、すべてに関わってこられた方々の中で、不快な思いをさせてしまった方々に対して、その方々すべてにお詫び申しあげます。申し訳ございません。
俳優というのは、自分の言葉ではなく与えられたせりふ、人の書いた言葉を言う職業です。自分の言葉ではありません。しかし、情報番組の司会はあくまでも自分の言葉、限りなく生に近い言葉を通して、情報をみなさまに伝えていく仕事であります。今の私の生の声は、その意味では説得性がありません。さまざまな不信感や不快感を視聴者のみなさんに与えてしまうと思います。
したがって、私がこの愛する『THE TIME,』を司会として出演することはふさわしくないと判断いたしました。今後出演をしないという決意をいたしました。
いままで毎週金曜、私も楽しみに朝早起きして番組に臨んでおりました。そしてこの番組を支えてくださって、ご覧になられた視聴者のみなさま、本当にいままでありがとうございます。心より感謝申し上げます。
最後になりますが、改めて今回の件で、不快な思い、嫌な思いをみなさまにさせてしまい、騒ぎを起こしてしまっておりますことを心よりお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした。