細田守監督のアニメ映画『竜とそばかすの姫』がきょう8日、日本テレビ系「金曜ロードショー」枠(毎週金曜 後9:00)で地上波初放送される。先週の『時をかける少女』に続き、2週連続で細田監督作となり、昨年の国内興行収入第3位となる66億円の大ヒットを記録した話題作が登場する。このほど主人公のすず/ベルを演じた中村佳穂からコメントが到着した。 細田監督史上最大のヒット作となった『竜とそばかすの姫』は、カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション「カンヌ・プルミエール」に選出されたほか、世界各国で大好評を博した。とくに、中村佳穂が歌いあげる楽曲の数々は精緻(せいち)な映像とあいまって作品の中で圧倒的な存在感を放っている。常田大希が手掛けた主題歌「U」(millennium parade × Belle)も大ヒットとなりNHK『紅白歌合戦』にも参加した。 中村は「『時をかける少女』を梅田の映画館で観てからずっと『(主人公の)真琴みたいな主人公になりたいな』と思っていた私に伝えたいです。こんな記念すべき1日が訪れるなんて!みなさんと共有できる喜びを噛み締めて観ようと思います。Peace(絵文字)」と感慨もひとしお。 『サマーウォーズ』で描いたインターネット世界を舞台に、『時をかける少女』以来となる10代の女子高校生をヒロインに据えた、細田作品の集大成ともいえる作品。母親の死により心に大きな傷を抱えた主人公が、“もうひとつの現実”と呼ばれる50億人が集うインターネット上の仮想世界＜U(ユー)＞で大切な存在を見つけ、悩み葛藤(かっとう)しながらも懸命に未来へ歩いていこうとする勇気と希望の物語をつむぎ、現実世界と仮想世界2つの世界が、最高峰のアニメーションと音楽の融合によって圧倒的スケールで描き出される。 『金曜ロードショー』のオープニングは、実は細田監督が制作したもの。今回の2週連続放送にあたり、スぺシャル企画として、細田作品のキャラクターたちが描かれる“特別バージョン”となり、今週も『時をかける少女』の真琴と『竜とそばかすの姫』のベルが登場する。